社長ブログ

2019.08.04

チャットワーク(今日は長いです)。

モリチュウでは、主に社内の情報共有にチャットワークというものを使っている。

これはとても使い勝手が良く導入して3日目には社内に浸透しほぼ全員が活用を始めた。そして、このチャットワークのもう一つ優れているところはタスク機能である。タスク機能とは、誰かに何かを依頼した際に、「これこれを、いつまでにやってくださいね」と期限を決めてお願いすることができる機能である。そして期限を順番に一覧で見られるので、納期管理もできるのである 。つまり業務の指示を口頭ではなく文字で残しかつ期限(つまり協力会社であれば納入納期にあたる)管理ができるということだ。

かつて、タスクをかけ始めた頃は「こんなにタスクばかりかけられると、やる気が失せてしまうし、おかしくなっちゃいますよ」と言っていた幹部がいたが、今では若手幹部中心に全く文句を言わず使っている。そういえば、その幹部は指示したことを余りにもやらないので、指示をリストにしてメールをしたら(社長に対し)「こういう風にまとめてくれると助かるんですよねぇ」と言っていた。タスクかけるとは依頼事項をまとめていることとほぼ同義なのであるが、まぁ何をやっても文句をいう人はいるのである(笑)。

ただ、このタスク機能は非常に便利ではあるが、問題も感じている。それは、タスクがかかっていないと何もやらないという現象が出始めていることである。つまり口頭でお願いしたり、メールでお願いしたことを実行しないでほったらかしになっているケースが出てきているのである。かつては口頭で指示したことをメモを取り、「承知しました、これはいつまでに完了すればよいでしょうか」と部下とのやりとりをしていたが、最近は(メモは取っているが)口頭での依頼は無視されることが多く、お客様からのメールを転送して依頼をしても見ていなかったりする。そうなると、「メールを転送して、チャットワークでタスクをかけて」と2度手間になる。メールがあったりチャットワークがあったりで、ツールが複数あると却って混乱するのかもしれないが・・・。

「もしかしたらチャットワークのタスクは過保護なのではないか」・・・少々考えてしまうが、今の世代に合わせるしかないのかとも思っている今日この頃である。

2019.07.28

京都駅の照明器具

京都に行った。

その時に撮影をしたのがこの京都駅の照明器具である。
以前にも気になっていたが、今回改めて見てみるとやはりいいデザインだなぁと思ってしまう。

本体の素材はアルミ鋳物で、ステンレスの部材が組み合わされていると思われる。
表面は単純な透かしの格子模様であるが、ポイントは透かしでない部分の配置の仕方。それを適切に配置することで、なぜか花模様の様にも見えてくる。これは裏面に光があるからこそなせる技である。
そして、ステンレス部材のシルバーの光が全体に緊張感を与え、間延びしないイメージを作る出している。

デザインをする上で大切なのは、照明器具のみでデザインを考えてはいけないということ。それだけが浮き上がってしまい、全体最適にならない場合がある。今回の場合の様に、ベースの石と光源の色と、器具のデザインがすべてバランスが取れていることが大事。時には「モノ」が脇役になることも考えなくてはいけない。

いずれにしても、この照明器具は、空間全体にマッチした京都らしい和と華やかさを同時に感じさせるデザインだと感じるのである。

京都駅の照明器具

京都駅の照明器具

2019.07.21

「闇営業事件」で思うこと

今後は隔週で「つぶやき」と「アートシーン」を載せていくことにします・・・さて・・・。

吉本興業と雨上がり決死隊の宮迫氏をはじめとした闇営業のことが話題になっている。

ここで、どちらが良いとか悪いとかを書くつもりはない(もちろん反社会的とのつながりは容認できることではない)。ただその中でとても興味を引く発言がいくつかあった。

一つは、どなたか忘れてしまったが、「俺たちは、吉本の先輩たちに憧れてこの業界(あるいはこの会社)入ってきた」と言う発言である。今、新卒採用が非常に難しい時代ではあるが、素晴らしい先輩、カッコいい先輩たちがいることが、採用にも大きな影響があると言える。一番身近な先輩は採用担当者、そして会社に学生さんが来た時に会う社員たち。採用担当者をはじめとした社員たちがカッコいい存在であるよう、社員を育てないといけないということである。

もう一つ、ビートたけしの「オレら芸人は猿回しの猿と一緒。猿が噛んで、猿に謝れって言ったってダメ。飼っている人が謝るんだよ」という発言。これは正論である。会社で社員がお客様にご迷惑をおかけした時に、「これは社員が勝手にやったこと、オレは知りません」と社長が言ったら周囲はしらけるし、社員は会社をやめていくでしょう。

こういう状況を作り出さない唯一の方法は、「必死のコミュニケーション」を取っていくしかないのだと改めて感じた次第である。

2019.07.14

美しい灯具

この灯具は川口市内にある大泉工場の事務所に付いている物である。

大泉工場は、元は鋳物工場と機械加工工場を持ち、伝動機などを製作していた会社である。今では、当時から事業としておこなっていた倉庫賃貸業を始め、ポップコーンを中心としたFUN FOOD事業、ジュースを中心としたORGANIC事業、そして敷地内とバーベキュー会場として開放をしたり、定期的にマルシェを開催したりと、非常に多岐にわたりユニークな事業を行っている。

その大泉工場のオフィスは、敷地内にある洋館の中にあるが、その入り口にあるのがこの照明器具である。

大谷石(多分)と白御影石で構成された重厚感のあるエントランスにさりげなくついているが、シンプルな円筒状の灯具に横3本のラインで構成される装飾が非常に映える、シンプルかつ品のあるデザインとなっている。そして近くで見ると手作り感が感じられる鍛鉄製となっており、それが背景の石の重厚感に負けないバランスを保っている。

この灯具は、このエントランスの為にデザインされたものであることは間違いないと思う。そしてシンプルな灯具から見えてくる品格が、大泉工場をそのものを語っているように感じる。
美しい灯具

2019.07.13

理想の経営者

そうそうめったに経験できるもんではない・・・そういう経験をした。

フィクションの世界にでもありそうな瞬間。
神(その神が具体的に何であるかは重要ではない)が曇天の中の水面に立った瞬間に、
水面のはるか向こうまで真っ直ぐに続く道が現れ、その道の先は、まばゆい限りの明るい光に満ち溢れている。
そこを人々が笑顔とエネルギーに満ちた姿で意気揚々と歩いている。
まさにその瞬間を見た。

ここに、テクニック的なことは何もないし、あったとしても書くべきではない。
なぜならば、それを小手先でおこなっても意味がないからである。
ただ、一つ言える真実は、長い年月の積み重ねが、その瞬間を可能にしているということである。

すばらしい瞬間を共有させてくれた「北関東発一等星企業」に感謝申し上げます。