社長ブログ

2018.08.04

夏休み

小学生の頃は夏休みが長く感じた。時には退屈に思うことさえあった。しかし、今は「夏休み」ということも意識することなく、夏はあっという間に過ぎていく。

なぜ、同じ期間なのに、この様な感覚の違いがあるのだろうか。それはきっと人間は物事を相対的にとらえる、あるいは感じる習慣があるからではないだろうか。人は常に安心をしたいと思うのは当然の欲求だが、比較対象がないと優劣が判断出来ず、安心が得られない。比較対象があって初めて安心できるのであれば、その比較対象を探すのは当然のことである。つまり物事を相対的に観ているのである。

1日について考えてみよう。例えば10歳の子供の場合、単純に言えば3650日分の1日だとすると、50歳の大人の場合は、それが18250分の1日となる。そうなると1日は、絶対的には1日であるが、相対的には5分の1の長さになる。

「あーだから年齢を重ねると、時間があっという間に過ぎていくと感じるんだ」と納得した。同時に、改めて時間を大切にしなくては・・・と思った。

2018.08.03

凪ラーメン

今日の夕飯は凪ラーメンである。

それも、家族4人で凪ラーメン。とても珍しいパターンである。たまたま川口駅周辺に全員が集まっており、じゃぁどっかで飯でも食べようということになったが、いつも「凪ラーメンがうまい」と話をしていたら、「連れていけ」ということになり、凪ラーメンになった。

わが家の4人がお店に入ってから、着席率が80%程で、感覚的にはほとんどの席が埋まっている感じであった。そこで考えてしまうのはなぜ流行っているかである。自分なりに考えてみると、
・味がいい
・接客がいい(店員の愛想がいい)
・お店が奇麗
・メニューが多すぎない。
・トイレが奇麗
勿論、立地や回転率もあると思う。しかし、上記のようなある意味当たり前の事が出来ていることが大切だと思う。使い古されて言葉ではあるが、「凡事徹底」は永遠の真理だと感じた。そしてきっと気が付いていない見えない秘訣や仕掛けが間違いなく山ほどあるはずである。

帰り際、店員さんが「いつもありがとうございます」!。客の立場からするとたまらない優越感である。また行こうと思ってしまうのは当然である。

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2018.08.02

懇親会

社員との懇親会はコミュニケーションを円滑にするために重要である。

経営の師匠である小山さんの最新の書籍にも懇親会のことが書かれている。グループ別の懇親会や、直属の上司ではない人との1対1のサシ飲み会なでどである。そしてそれらは全てスケジュールが決まっており、式次第も決まっている。

かくいうモリチュウも「社長と一緒に飲む会」や部門毎に行う「グループ懇親会」などがあるが、同時にやっていはいけない飲み会のルールもある。それは「オープン(公開)にしない飲み会」をしてはいけないというルールである。つまり、社長に許可なく勝手に懇親会をやってはいけないのである。

なぜそんな堅苦しいルールがあるのか。それは、かつて仲の悪い二人の社員がいて、ある時片方がもう片方だけを仲間はずれにして飲み会を開こうとしたことがあったからである。二人とも60歳近かったが、とにかく口も利かない状況だった。当人同士で勝手にやりあっているのは最悪容認したとしても、それが会社全体に影響するとなると手を打たないわけにはいかない。そこで出来たルールが「社長に許可なく勝手に懇親会をやってはいけない」というルールなのである。

この様な困った事態が起きるとその時は困るのだが、実は結果的には非常に良いのである。なぜならば、このようなルールをつくるきっかけになるからである。なので今は社員が何か問題を起こすと「やったー!」と喜んでいる。

ちなみに上記の社員の一人は今はいなので、平和な日々が続いている(笑)。

2018.08.01

電力委員会

今日は新郷工業団地の電力委員会があった。

新郷工業団地は埼玉県川口市にある工場集積地であり、その規模から共同受電を行い、そして組合員(工業団地内の各工場)に電力を再配送している。つまり、新郷工業団地は電力の大口需要家である。

私は、工業団地内の電力に関する様々な事柄、例えば各工場についている電気メーターの定期交換の決済や将来に向けての設備更新の検討をするなどの役割を担っている「電力委員会」の委員長を担当している。とても大切な役割であるが、実は電気料金の決まり方がよくわからない。基本料金と使用料の違い位は何となく分かるが、「なんとか割引き」とか「何とか調整費」とかあり、何で割引があるのか、何を調整しているのか分かりない。物事には必ず目的があるはずだが、名前からその目的が想像できない・・・そこで今日は、言葉の定義を明確にしながら「電気料金とは何か」を学んだ

細かい話をするつもりはないが、とにかく複雑なのは良くない。私には、「複雑」という文字をひっくりかえすと「誤魔化し」と書いてあるようにしか思えない。なので言葉(あるいは用語)はもっと簡潔で分かりやすくなくてはいけないと常々思う。複雑なことは細分化し、そしてそのつながりを明確にする。具体的には細分化した言葉を矢印でつなぎ、流れを明確にする。こうすると複雑なことが簡潔になる。いずれにしても、今日の委員会では事務局の努力もあり、とても理解が深まった委員会であった。

ただ一つ閉口するのは、私の委員会に父である森会長が委員でいることである。私が委員長で父がヒラ委員・・・。まったくやりにくい委員会である。

2018.07.31

社員思い

今日は珍しいメンバーでの懇親会であった。

その中の一人、素晴らしい業績を上げている社長が面白い取り組みについて話をしていた。それは、熊谷の気温が35度を超えたら、暑い現場で働いている社員に1000円を支給するという取り組みである。35度を超えた日には毎日支給をする。そして、1000円という額にも意味がある。それは、旦那さんだけではなく奥さん(あるいは恋人)と「今日は暑かったね」といって二人でビールを飲めるようにする為だとのことである。そういう社長の下で働く社員は本当に幸せだと思う。

かく言う私はどうか・・・。残念ながら私は自らはやらない。なぜならば、最近のテーマである「社長が言い出したことを、社員はやらない、感謝をしない」という原則の元に働いているモリチュウの社員は、もしそのようなことをやったとしても、「社長、ドーモー」と言って、三分の一程度の社員ががサンクスカードを一枚書いてくれればめっけもので、それ以降はは当たり前となってしまい、いつの間にか既存権益となり、忘却の彼方となってしまう。

社員を大切にしたいという気持ちはどこの会社の社長も一緒である。肉体的、そして精神的健康について気を配るのも当たり前の姿勢である。しかし、与えること、あるいは与えられていることが当たり前になることは危険である。なので、このブログを読んで社員が希望をするのであれば、上記のような取り組みを自らの力でつかみ取ってほしい。そして自らの力でつかみ取った成果に対しては、達成感と感謝という宝物が加わる。「誰かが何かをしてくれる」という考えは葬り去らなくてはいけない。

帰りに川口駅東口にある「凪ラーメン」に寄った。そこで社員さんが「社員塾の宿題なので」といって点検シートを作っていた。夜10時半にいやいやながら仕方なく、しかし自主的にである。そしてその社員は「生田社長はすごいです!」と語っていた。この社員は自ら動き、そして輝いていた。彼が与えられていたのは「機会(チャンス)」である。

無償で与えることがいつも正しいのではないことを象徴している顔であった。