社長ブログ
2019.02.19
定義2
定義、つまり共通の認識が大事であると昨日書いた。
では、正しい定義とは何か。
個人的には、それが厳密に正しいか、正しくないかは余り関係ないと思っている。
勿論かけ離れた意味ではまずいが、学者が指摘する重箱の隅をつつくような些末な文言のちょっとした違いなど無視した方が良い。多少粗ぽさが残ったとしても、会社で使われる言葉の定義が「決まっている」ことが大事で、そしてその定義が「共有」されていることが大事なのである。要するに俺流の定義を勝手に決めればよいのである。
例えば、営業という言葉の定義が「お客様のお困りごとを聞き出し、その解決案を示すまでの一連のプロセス」であるとしよう。そうなると、ただやみくもにお客様訪問をするのではなく、お困りごとを聞き出すということが重要な目的であるという共通の認識になる。
そうなると、営業とは何なのか、会社全体のプロセスの中で自分は何をし、そして次のプロセスに何を渡せば良いのか・・・が分かる。そしてその一連のプロセスの中からKPIが見つかる。
いずれにしても、会社の中で使われる言葉の定義が決まっていないと、このKPIも見つからない。
なので、定義は大事であり、その共通の認識は大事である。
そして、それを促進することが社員教育なのである。
2019.02.18
定義
同じ国に住んでいて、言葉が通じなかったらどうなるだろうか。
非常に住みにくいことこの上ない。言葉が通じるというのは便利であるし、安心である。
同じコミュニティとして考えたとき、会社で使う言葉が通じなかったらどうなるだろうか。つまり、使っている言葉の意味が全社で共有されていなかったらどうなるだろうか。
例えば、私が「青いファイルを持ってきて」とある社員に頼んだとする。
その社員が「持ってきました」といって渡してくれたのが黄色いファイルだったとする。
そんな馬鹿なことがあるか・・・と思われるかもしれないが、もし、私の「青」が、その社員にとっては「黄」であったとしたら、その社員を責めることは出来ない。なので、「青とはこれです」と教えてあげる必要がある。
繰り返すが、そんな馬鹿なことが?と思われるかもしれない。
そのような方は以下のような質問を社員にしてみると良い。
・営業とは何ですか
・マーケティングとは何ですか
・出荷とはなんですか
・売上とはなんですか
・お客様第一主義とは何ですか・・・・
社長と社員が同じ答えをするだろうか・・・?
その前にそれが何であるか、社長が明確に答えることが出来るだろうか。
私はそれが出来なかった。そしてそれが重大な欠陥であることが分かった。
「共通の言語」、「共通の認識」が大事と言うが、特に「共通の認識」が大事である。これが出来ていないと、いわゆる「言葉が通じない」ということになってしまう。全く分からないのであればまだ聞いてくれるのでよいが、お互いに何となく分かっているような言葉であると、猶更性質が悪いということになる(続く)。
2019.02.17
五徳
モリチュウは業務用厨房機器に使われる部品を作っている。
具体的に言うと、バーナーや五徳と言ったものである。
五徳はあまり馴染みのない言葉であるかもしれないが、要するに鍋やヤカンが乗っかるところだと思っていただければよいと思う。
さて、この写真はアメリカのキッチンで見た「五徳」である。アールデコ調の一つのパターンを彷彿させる形状で、非常にシンプルであるがお洒落なデザインである。また、組み合わせるとその美しさと面白さ更に際立つ。普段目にしない五徳の形状であるので、大変面白いと感じて撮影をした。
このように、五徳の形状を変えるだけでユニークなガスレンジになる。例えば「見せる厨房」で調理をすればパーティも楽しくなるし、お店であればお客様へのアピールになる。
食事は味わうだけではなく見て楽しむことも大事。食器がそれだけ重要視されるのであれば、厨房も同様に重要視されても良いのではないか。見えない厨房から、見せる厨房、更に魅せる厨房へ。
この五徳は非常にインスピレーションをかきたてるものであり、可能性をさらに広げるアイテムであることは間違いないと感じた。
2019.02.16
挑戦をするとき・・・
会社でも個人でも様々な挑戦をするときがある。特に大きな挑戦をしようとするときは、期待と不安が混在した複雑な気持ちになるのは人間であれば当然だと思う。
そのような時に、「きっとうまくいく、頑張れ」と応援をしてくれる人がいる。
逆に「そんなのムリじゃない、やめといた方がいいよ」と言う人もいる。
中には、「失敗した時の覚悟はできてるんだろうね・・・」冷やかに語り、気持ちを挫く人もいる。
冷静に考えてみると、実はどちらも正しい。
「きっとうまくいくよ」と元気づけてくれるのは大変ありがたい。同時に余りにも安易に言うのは無責任の場合もある。逆に「無理じゃない」の方は、楽観的過ぎる場合に諫める効果もある。
そんな時に思うのは稲盛和夫氏の「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」という言葉である。人は悲観的過ぎると何もできないし、目の前のチャンスを捕まえることは出来ない。逆に楽観的過ぎると大雑把になりすぎ失敗する。しかし、何もしないと何も生まれないし、前進や成長がない。
私は、新たな挑戦をする人がいたら、この稲盛氏の言葉を投げかけ、しっかりと応援をしてあげたいと思う。
2019.02.15
環境整備点検
今日は月一回の環境整備点検であった。
環境整備点検とは、各部署の整理整頓が出来るているかチェックをし、項目毎に点数を付けるという社内行事である。この日は朝から何かと騒がしい。なぜなら点検に向けて急場しのぎで整理整頓を進めるからである。
普段からやっておけばいいものの、基本的にはやらない。夏休みの宿題と一緒である。しかし月に1回でも行うとその日に向けて適当にやっつけで取り敢えず奇麗にする。それでもやらないよりはマシということでずっと続けている。今年で8年目である。
ちなみに点検者は社長だけではなく社員も一緒に点検する。そうしないと社長が全部点検をすることになり、大変になり時間もかかる(全部で21項目もある)。それに社長だけでチェックをすると社員から総スカンを食う可能性があるので、同じ穴の狢を作っておく必要もある。
更に今日からはI-PADを使って点数集計を始めた。これはとても便利で、集計が瞬時に終わったり、「問題あり」の箇所の写真を簡単に残せたりできる。更に面白いのは点検の進捗が画面で分かるので、どの点検項目に時間がかかっているのかが分かる。つまり、点検がスムーズにできないのは、その箇所と方法に問題がある・・・と言うことが一目瞭然になる。
このように毎月1回このような機会が社内にあるのはとても刺激的である。