社長ブログ
2019.04.06
トラブル
3月はトラブル続きであった。
トラブルは非常につらいことも確かだが、それ以上に足りないことを学ぶ大切な機会である。今回のことは私に何を伝えようとしているのか・・・。
スティーブン・R・コビー博士の有名な著書に「7つの習慣」がある。
そこに書かれていることに「P/PCバランス」というのがある。Pはパフォーマンスの略であるが、簡単に言うと「得られる結果、あるいは成果」、PCはPerformnce Capabilityの略で、成果を生み出すための能力ということになる。このバランスが取れていないと、一時的に成果が生まれても、バランスが崩れておかしなことが起きる・・・という意味である。
金の卵を生む努力をしなければ成果は出ない。しかし金の卵を生み出す能力を向上させなければ金の卵は生まれない。金の卵ばかりに気を取られ拙速にそれを推し進めると、どこかで軋轢が生まれてしまう。別の言い方をすると、肥料も水もやらずに穀物を収穫しようとしたり、限られた面積にも拘わらず、限界を超えた収穫を得ようとする姿勢は明らかに原則からはずれる、つまり無理があるということである。
今回のトラブルは、PCがまだ満ち足りていない状態であることを語ってくれている。拙速に物事を進めず、じっくりと能力を向上させていくことが大切。その下地は少しずつ出来ているので、社長が焦らないことが最も大事なことである。
階段は一歩ずつのぼっていくに限る。焦って階段を踏み外し、転げ落ちては元も子もないといことを、身に染みて学んだ今回の件であった。高い授業料ではあるが、授業料を払わないと学べないのも確かである。
2019.04.05
優秀な社員
月に1回、面談をしている。
今日はその面談日だった。私が担当をしているのは幹部クラスとなる。
面談は面談シートがあって、それに従って行う。全員同じフォーマットでやっているので、差が分かる。
さて、今日の面談時に幹部2人が実行計画を持ってきた。これは武蔵野様の幹部セミナーに出席した時に本人たちが作ったものだが、半年間で何を目標とし、毎月何をやるかを計画したものである。そして面談時に本人たちに実際にどこまでやったかを報告してもらうことで、実行計画の進捗をチェックしようと決めていた。
ところが・・・私自身がその実行計画のことをすっかり忘れていた。
実は、そこを(つまり社長が忘れてしまうことを)狙っている社員も沢山いるのは確か。暫く放っておけば忘れてしまうだろうと思っている不届者達である。しかしそれに屈するわけにはいかないので、こちらも忘れないように必死に工夫をしている。とはいえ実際は抜けてしまうこともある。
しかし、なんと今回は何も言わずに自主的に実行計画を持ってきてくれた。これは非常に優秀な証拠。モリチュウでは「報告とは、頑張っていることを上司に認めさせること」と定義している。確かに「うん、頑張っている」と認めざるを得ない。さすがに幹部になると違う!
我が社の社員も見捨てたものではない・・・と嬉しくなった1日であった。
2019.04.04
「立ち食いそば」屋にて
お昼にあまり時間がない時は「立ち食いそば」屋さんによる。
実際は立って食べるわけではないが、川口駅の改札に入った正面にある「囲炉裏庵きらく」というお蕎麦屋さんによく入る。私にはなぜか「チロリアンピラフ」に聞こえてしまうのであるが、そこはご愛嬌ということで。
そのお店でよく聞くのが、「2名様お並びです」といった声である。これは券売機の前に並んでいる人数を情報共有しているのである。そういえば、吉野家牛丼に行った時も同じような声を聞いた。確か「1台入りました」と言った感じだっと思う。「駐車場に車が入った」という情報を共有しているのだと思う。
なぜ、この情報が大事なのか。察するに、「備える」ことが出来る為である。
特にお昼時の忙しい時は、この情報があると無いとでは大きく違うのであろう。
「備え」が出来ていると対応が早くできる。
早くできると回転が速くなる。
回転が速くなると、仕事が楽になり、数字も上がる。
この単純な一声があるかどうかで大きな差が付くはずだ。そして備えることの大切さを物語っているような気がする。昔から「備えあれば憂いなし」と言ったものだが、「2名様お並びです」と言う声からその意味の深さを今更知ったわけである。
あ、そういえば、今日も同じ蕎麦屋さんでお昼だったなぁ。
2019.04.03
PAでの懐かしい風景
かつて、パーキングエリア(PA)、サービスエリア(SA)や駅のトイレだどれだけ奇麗かが、その国の文化レベルであると聞いたことがある。
確かに昔のPA・SAのトイレは汚かった。しかし最近はかなりサービスエリアの整備が進んだ。建物もその地域にちなんだものになったり、入っているお店も趣向がこらされている。中には「星の王子様PA」と言うのもあるくらいだ。
と、同時に以前、よく見た風景を最近はめっきり見なくなった。ある意味SA・PAの風物詩にもなっていた風景。それは、かつてのお嬢様たちが口を押えて、「あらら・・・」とか「いいわよ、いいわよ」とか言いながら視線を明後日の方に向て男子トイレに駆け込む風景である。見ている方も「あらら・・・」とか場合によっては「およよ・・・」と言う感じであったが、かの女性たちも、当然だがやりたくてやっていたわけではないということ。ただ生理的欲求には逆らえないというだけ。それが最近SA・PAの整備でトイレの数も増えたおかげで問題解決をしたわけである。
あの懐かしい風景が見られないのは少々残念な気がするが、全体的には好ましいことであるのは間違いない。
2019.04.02
「令和」
元号が変わった。「令和」の始まりである。
出典や意味などについては様々なところで発信されているので詳しくは書かないが、意味としては、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」とのことである。
本来、令和という言葉があるのか広辞苑で調べてみると、残念ながらなかった。
では「令」と「和」を別々で調べてみた。
「令」は、①おおせ、いいつけ、命令 ②長官 ③良いこと、めでたいこと ④他人の家族などを尊敬して言う語
「和」は、①おだやかなこと、のどかなこと ②仲良くすること等
である。
令と言う言葉からすぐに思いつくのはやはり「命令」と言う言葉である。なので令和は「和を命ずる」という意味にとるのは自然ではある。では誰に対し和を命ずるのか・・・。
「他人は変えられない」と言う原則からすると、和を命じられているのは自分たちであることが分かる。なるほど、「周囲からの挑発などに乗らずに自らの和を貫くことで、外に対しても和の道が拓けていくのだ」と理解した。
「令和」発表の号外新聞に殺到し、それがネットで売られていることに対し、「さもしい」と感じられる日本人が大多数であると信じたい。新しい元号のもと、真の和の時代を創り上げていく主人公は・・・他の誰でもない、自分たちである。