社長ブログ

2018年11月

2018.11.27

理想論者の罪

何かを行おうとしているとき、「あーすれば良い、こーすれば良い」と言う人がいる。

また、現在やっていることに対し、「なんでこうしないのか、もっとこうした方が良い」と言う方がいる。そのようなアドバイスは時にはとても有難いが、時にはとても迷惑な時がある。

有難いアドバイスはどんなものか。それは自分の経験に基づいた具体的なアドバイスか、あるいは自分の経験ではないが知合いなどが実際に経験をしたことに基づくアドバイスである。また、物事の原理原則に基づくアドバイスも大変有益なものである。有難いアドバイスは、質問から始まるケースも多い気がする。そしてその回答から適切なアドバイスをいただけるとより具体的である。

逆に迷惑なアドバイスはどんなものか。それは、単なる「思いつき」であったり、自分の好み、趣味趣向に基づくアドバイスである。具体性に乏しく、つまり評論家の範囲を超えない。そして、それを「理想論」的に語る。現実とのギャップを感じると不安になったり混乱することもある。迷惑なアドバイスはこちらの話を聞くことなく断定的な物言いの場合も多い。

迷惑な理想論者からのアドバイスには耳を塞ぎ、無視する。これに限るのである。

2018.11.26

分かりやすくするのは良いことだが

難しいことを分かりやすくするということは大切である。

わかりやすく表現しようと言う流れの中で、最近出てきているのが書籍の漫画化である。絵になると文字よりも直接内容が伝わりやすくなると考えるのはごく普通である。

しかし実際に漫画化されたものを読んでみるとどうも、頭の中に残って来ない。しっくりこないのである。確かに描かれている内容は非常に分かりやすいのであるが、ある意味スムーズに頭の中に入って来すぎてしまい、その為か、頭から出て行くのもスムーズなのかもしれないと思ってしまう。

また、当然ではあるが漫画で表現をすると、文字で表現している書籍よりも内容的には薄くなってしまう。あるいは深みがなくなってしまうという方が適切だろうか。小説が映画化されてしまうと陳腐化してしまう現象に似ているのかもしれない。

世代の違いもあるのかもしれないが、私には文字の方が脳の襞に染み込んでくる感じがする。文字ではなく、漫画や映像が情報伝達の主流になる傾向と、思考や感情の軽薄化傾向が同時進行をしている気がする。そしてそこにやや危機感を感じているのは私だけだろうか。

2018.11.25

レリーフ

前回はモダンな建物に使われる鋳物を紹介したが、今回は「ザ・鋳物」的コテコテの鋳物である。

これは東京駅丸の内側にあるとあるビルの扉である(ビルの名前をメモするのを忘れてしまった)。とても有名なビルなので知っている人も多いと思う。歴史と格式のあるビルであるが、そこに当時の財力と権威を示す象徴として、重厚な鋳物を使った門扉が設置されている。

この門扉はかなりの重量があるため構造と施工に大変な苦労があったことは想像に難くないが、きっと対外的な信用を示すためにも、このような立派な門扉が必要があったのであろう。今ではなかなか作るのが大変な門扉である。

そしてここに使われているのはブロンズ鋳物。そしてこの重厚な唐草文様の繊細な凹凸は鋳物でなくては出来ない表現である。いわゆる鋳物らしさを最も分かりやすく伝えている事例と言えるであろう。

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2018.11.24

定期的な行事〜髪を切る〜

ほぼ2か月ぶりに髪を切った。

私は、一度決めると基本的に変えない。EGで言うと「柔軟性が左より」ということになるが、余程のことがないと変えない。なぜならば変えると「面倒」だからである。かつては若干色気もあったので、「あーでもないこーでもない」と言っていたが、今では色気を出しても振り向いてくれる人もいないので、「いつもの」と言えば分かる方が楽。なので変えないのである。

普段から「変えるのは面倒」と何気なく思っていたのだと思うが、振り返ってみると今回で「ご来店回数136回目」となるので、平均2ケ月に1回と考えると、136÷6=22.6となる。つまり、約23年間は同じところに通っているということになる。実際には2ケ月以上放っておくこともあるので、24~25年は通っているということになるであろう。

髪が伸びてくると「そろそろ髪を切ろう」と考え「いつ行こうか?」とスケジュールをチェックするのであるが、よく考えたら平均2ケ月に1回なので、切った日の二か月後に予約を入れてしまえば予約完了であり、後が楽である。なぜ今までこんな単純なことに気が付かなかったか不思議であるが、このように先のスケジュールを決めるということは、時間管理において100%効果があるということは間違いないであろう。

※EGについては11月20日のブログを参照のこと

2018.11.23

年中行事

今日は毎年恒例のラグビー観戦の日だ。

毎年11月23日は大学ラグビー観戦の日である。黄色く色づき始めた東京外苑の銀杏並木の道を歩きながら秩父宮ラグビー場に行く。キックオフは午後2時である。

ラグビーの試合の内容はさておき、この恒例行事が今年で25年間続いているという事実に我ながら驚いている。継続は力なりと言うが、実際この恒例行事が継続しているには訳がある。

一つは、一緒に試合を見に行く先輩がいることである。もう一つは、毎年日程が決まっている。つまり先の予定がすでに決まっているということである。最後は、とても楽しいということである。

この三要素を意識すると会社の活動も継続できるのではないだろうか。まずは一人でやらずにグループで活動をするということ。一人では心が折れてしまう可能性があるが、仲間と一緒に行えば頑張れるということは沢山ある。そして出来るだけ先までスケジュールを決めておくということ。最後に目的と目標を明確にし、達成した時のイメージを出来るだけ具体的に描くということであろう。

繰り返すが、「継続は力なり」である。そして、そのためには単純な精神論や根性論ではなく、継続できる仕組みを整える必要があるのではないだろうか。

ちなみに、本日の試合は我が校の勝利に終わったので、大変満足な一日であったことは間違いない。

2018.11.22

「電話」

電話は嫌いだ。

電話はいつかかってくるか分からない。こちらの都合に関係なくかかってくる。そしてそれによって時間を奪われてしまう。「7つの習慣」を書いたスティーブン・コビー氏は、「緊急だが重要ではなこと」の一つとして「意味のない電話」を上げている。要領を得ない長電話は無駄の極みである。

モリチュウでは「3分以上の電話は無駄話とみなす」というルールがある。電話をしていると仕事をしていると勘違いをしているケースがある。また、相手の大切な時間を奪っているということに気が付いていない。

今はITがこれだけ進歩をしているので、数字や文字など大切な情報はメール等で送り、その確認として短時間の電話をすることでほとんどが事足りる。逆にコミュニケーションが大切な場面では、電話をあえて使うことはある。これは電話を使う目的が明確であるから問題ない。

今日、ある協力会社様に少々早いが年末のご挨拶で伺った。そこの会社に着くと先方の社長が電話をしていた。しかも大分長く話をしている。「うーん、この社長は電話好きで、長話しが好きなのかなぁ」と少々不安に思っていた。電話が終わって事務所に中に入っていくと、「いや~、今お宅の〇〇さんと話していて・・・」とのこと。なんと、長電話をしていたのはうちの社員ではないか・・・(実はその社員には、電話が長いと何度も注意している・・・)。ルールは作ったが、まだまだ魂が入っていないことを自覚した今日であった。

2018.11.21

内定者勉強会

来春入社する3名の社員の勉強会を本日開催した。

「開催した」というよりは、「開催をしていた」と言った方が適切な表現であろう。これは昨年から始めたことであるが、新人に出来るだけ即戦力で働いてもらいたい思い、その為には、内定段階で会社のことや扱っている商品について教える必要があると考えて始めた。

昨年は私が教えたのであるが、これは実は理にかなっていない。どうしても専門的になりすぎてしまうし、無意識のうちに専門用語が飛び出してしまう。武蔵野の小山社長からも「社長が新人に教えるなんて愚の骨頂」と教わっている。そこで今回からは、今年4月入社の新入社員に先生役を行ってもらっている。

「え、そんな新入社員に教えさせて大丈夫なの?」と思われる方もいると思うが、その通りである。大変不安なのである。しかし、新入社員が知っている範囲の内容であればムリなく伝わると思うし、新入社員も間違ったことを教えてはいけないと考え、事前に確認をする。これがまた本人の成長につながる。そしてもし間違ったことを教えても遅かれ早かれ分かるから良いと考えている。

また内定者には私から「今年入った先輩だから、間違ったことを教えるかもしれないけど、まぁ多めに見てね。でも70%はあっていると思うからさハハハ・・」と伝えている。なんて優しい社長なのだろうを我ながら思う今日この頃である。

2018.11.20

EGセミナー

今日はEGセミナーを受講した。

EGとは'Emergenetics'の略である。そしてその'Emergenetics'とは、'emerge'と'genetics'を合わせた造語で「表出する」と「遺伝子的特長」を合わせた言葉である。つまりは「遺伝子的特長と後天的な経験から明らかになる自分の思考と行動の特性」を学ぶということである。

簡単に言うと、自分の脳みそが、「どのように考え、行動を促す『くせ』(習慣)を持っているか」を明らかにするものである。そして思考特性を、四色の色で表現をしているのがとても分かりやすい(実は行動特性もあるのだが、これ以上書くと長くなるのでやめる)。

EGは、自分の脳みそを客観的に見ることができるので大変興味深い。そして他の人の脳みそがどのようになっているかが分かると、相手によって伝え方や指示に仕方を変えることができる。「そんな面倒なことはできない」と思うかもしれないが、より円滑にコミュニケーションを取るには必要なことである。

最近では、ネットで「あなたの好みはこれですよね?」とAIが勝手に判断して色々なものを紹介してくる。One to One マーケティングであるが、社員とのやり取りもOne to One的アプローチが必要な時代になっている。そして、このOne to OneのアプローチにはEGは間違いなく必要である。なので、これをしっかりと学んでいくことにした。

2018.11.19

出張先にて

昨日、出張から帰ってきた。

出張に出ると、時々自分でも「あちゃーっ」という失敗をやることがある。今回も実は二つほどあった。

私はホテルで寝るとき、備え付けのタオル地のガウンを着て寝ることはしない。基本は寝間着。寝間着と言ってもスエット上下、そしていつもの厚手の靴下である。これは武蔵野の矢島さんの健体のご指導に従ってそのようにしている。しかし、今回はなんと下下であった。つまり上を忘れ、ズボンを2本持って行ってしまったのである。着替えようとしたときにどうも形が違う。そして自分のしでかしたことを考え、愕然としたのである。

もう一つはもっとひどい。朝、歯ブラシに歯磨きをつけて歯を磨こうとしたら、「ムムム・・・?」なんとそれは「シェービングクリーム」であった。「歯磨き」も「シェービングクリーム」も同じ大きさで同じ形の小さなチューブに入っていたのであるが、あまりにも似すぎである。口の中にシェービングクリーム独特の「若干の粘りっ気」と「微妙な香り」が広がった時には、愕然を通り越し絶望の淵に立ってしまったが、一度口に入れてしまったのでどうしようもない。まぁ兎に角、今生きてここにいるということは、多少口に入れても大丈夫ということなのであろう。
あとは、口の中から髭が生えてこないことを祈るだけである。

次回はもっとまともな出張になるよう、事前の準備をしっかりしよう。やはり全ては備えである。

2018.11.14

腰骨を立てる(2)

腰骨を立てると呼吸が深くなる。いわゆる「シャンとする」というやつである。
元気で矍鑠としたご老人はみな背筋が伸びている。つまり腰骨が立っているのである。

さて昨日、花巻東高校は「気を付け」の代わりに「立腰」と普段から言っていることをご紹介をした。確かに「気を付け」というと日本人であれば「ピシッ」と立ち、直立不動の姿勢を言うわけだが、ではどのようにすれば直立不動になるかというと、「立腰」をすればそうなる。なので、「気を付け」と言われて「そうは言っても何に気を付ければよいの?」という号令よりも、「立腰」の方が直接的で分かりやすく、その方が行動も変わりやすい。そして普段から「立腰」と号令をかけている花巻東の学生達は、常に「腰骨を立てる」ことが習慣の集団となっているはずであり、だから野球部も強く、類まれなる名選手が生まれているとも言える。

「そんなの偶然じゃないか」という方もいるかもしれないが、1%でも偶然ではない可能性があるのであれば試してみる価値がある、というのが私の持論である。なので今日からモリチュウの朝礼も「気を付け」ではなく「立腰」でスタートをすることにした。さて、どのような変化が現れるか。1年後が楽しみである。