社長ブログ

2018年11月

2018.11.13

腰骨を立てる

「つねに腰骨をシャンと立てることーこれ人間の性根の入る極秘伝なり」
これは、日本の哲学者であり教育者でもある森信三氏の言葉である。

今日は素晴らしいニュースが入ってきた。メジャーリーグの大谷選手が新人賞を取ったというニュースである。その大谷選手、そして西武ライオンズで活躍する菊池雄星選手が卒業したのが花巻東高校である。その花巻東高校、野球部が強いのは良く知られているが、それと同時に、あいさつが素晴らしいと評判である。

今日、武蔵野の矢島専務の講演を聞いた。その中で花巻東高校の話が紹介された。これは岩手のLサービスのK社長から聞いた話とのことだが、花巻東高校では「気を付け!」と号令をかけないで「立腰!」と言うらしい。つまり「腰を立てなさい」という号令である。この話を聞いたとき、花巻東の教育方針の素晴らしさと奥深さに感銘し、背筋がぞっとするくらい感動をした(続く)。

※上記出典「森信三一日一語~人生に処する知恵」(致知出版社)

2018.11.12

AI

以前、「NHKスペシャル AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン」というのを見たことがある。

私がたまたま見たのは、第2回の「働き方」というテーマだった。その中でAIが導き出した答えに、
・仕事の効率を上げたいなら11時間54分以上働け
・仕事で忙しい人は、道の駅に行け
とうのがあった。実はこの番組はAIに対する深堀りがいまいちで、よく分からないまま終わってしまった番組であったが、「風が吹けば桶屋が儲かる」的論理のように、様々な情報や現象を組み合わせると意外な答えが出てくるということなのだと思う。つまりビッグデータをAIを使って分析すると意外なパターンが導き出せるということなのだと思う。しかし、それが「仕事の効率を上げたいなら11時間54分以上働け」というのであれば何かおかしな話になってしまう。

最も分かりやすいAIは音声認識であったり、こちらの質問に対し答えるIBMワトソンのような存在であろうが、人間がプログラミングをしなくても、勝手に様々な情報を蓄積、自然学習をするようになってきているわけで、今後更にすごいことになって行くのであろう。

ただ、AIの仕組みや出来ることが分かっても、それを自分の会社どのように活かすのかは、人間が想像をしなくてはならない。新しい技術の知識を知ること以上に重要なのは、それを活用する想像力なのだと思う。

2018.11.11

普通の人はあまり気にならないところについ目が行ってしまう。いわゆる職業病とでもいうのだろうか。

これは見ての通り、東京駅周辺のどこかのビルの扉であるが、中央部分に鋳物の装飾が施してある。見たところ多分アルミ鋳物であろう。自動ドアにさりげなくこのような装飾がなされるとぐっと高級感が増す。そして私はどうしてもそういうところに目が行ってしまい、思わず写真を撮ってしまうのである。

鋳物は古いデコラティブな装飾というイメージを持っている方も多いと思うが、近代的な建築においてはこのような装飾過多ではないが、鋳物ならでは凹凸感を上手く生かすと建築全体に奥行とインパクトと高級感が生まれる。特に人の目に触れるところに使うと効果的であることは間違いない。

これは残念ながらモリチュウの実績ではないが、景観鋳物にたずさわる立場の人間として、このような効果的な使い方を伝え広めていかなくてはいけないと思うのである。

さて、次回はこちらとは対照的にコテコテの鋳物を紹介したいと思う。

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2018.11.10

GAFA

今日は、元NHKで今はフリーアナウンサーの堀尾正明氏の話を聞いた。

その講演の中で、「GAFA(ガーファ)」という言葉が出てきた。調べてみると、「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」の頭文字を取った最近取り上げられている造語だそうである。これらの企業の特徴は「世界的に個人データを圧倒的な規模で集めている勝ち組」ということである。

堀尾氏はテレビで活躍されている方だが、当然ではあるが、いまやネットを意識した番組構成をしているらしい。かつてはネットとテレビが敵対する情報提供者としての認識があったが、逆にお互いに補完をしているとも言えるようだ。

「GAFA」のような造語が出てきて、テレビがそれを取り上げる。そうなると何となく焦って「新しい言葉が出てきたら、遅れないようにしっかりついて行かなくちゃ」と思う。しかし最近、「あれっ?」と思い出せない言葉もあったりする。そんな時は「古いものを出さないと、新しいものは入らない」と自分を納得させている。

2018.11.09

社員を成長させるためには

社員の成長が会社の成長につながることは間違いない。

では、社員を成長させるためにはどのようにすればよいか。究極的には経験を積ませることしかない。座学から知識は得られるが、経験からしか真の知識と知恵は体得できないと私は信じている。

同時に経験をさせるとは、チャレンジをさせるということにもなる。なので、果敢に積極的にチャレンジする人は学ぶ機会が多くなる。当然失敗することもあるが、そこから学べれば大きなものを得たと言える。

継続するという経験をさせることも大事だ。粘り強く行うことで徐々に成果が出始め、気が付いたら大きな成果になることもある。例えば会社の環境整備がそうだ。このような経験をすると、時間はかかるが日々の積み重ねが大きな成果につながるということを体で覚えることが出来る。

残念ながら、経験を積ませようとチャレンジの機会を与えるが、それに対し真剣に取り組まなかったり、逃げたりする人もいる。そういう人は総じて、言い訳が多く、地味な仕事を嫌がり、継続が出来ない。そういう人は残念ながら一生成長できない。なぜなら、チャレンジをする機会が与えられないからだ。

そして、前向きにチャレンジする社員とそうでない社員は明確に区別することも大事だ。そこで悔しいという気持ちがあれば成長するし、そうでないひとは、やはり成長できないのである。なので「まぁしょうがないよねぇー」は「どうしようもない」のである。

2018.11.08

ベンチマーキング

本日は、約30名の方が我が社にやって来てくれた。

先日、外圧で床を塗り、お陰で駐禁を取られた話を書いたが、まさに今日がベンチマーキングの日であり、つまりその外圧の日であった。これは、私が経営を学んでいる武蔵野様の会員企業で埼玉県に会社のある方が約年一回のペースでいらっしゃる機会である。そこに向けて準備を進めるわけであるが、これが本当に良い機会なのである。

前述したとおり床が奇麗になるといった外観的なことは勿論であるが、加えて、せっかく来ていただいた方々に何を伝えるかを真剣に考える。どうすれば分かりやすく伝わるかを工夫する。その為には、自分たちがどんな改善をしてきたかを振り返ることになり、更に、その改善によってどのような成果が出たかも伝えなければならない。つまり「具体的に行動した結果、どのような具体的な成果が出たか」を分かりやすく伝える、とても良い訓練になる。

私は、「自分たちが一生懸命工夫ををしてきたことを伝える良い機会なのだから、遠慮するな。思い切り自慢しろ!」と叱咤激励をした。そして社員は今日の為に4回にわたりリハーサルを行った。結果、とても良い事例発表が出来たと思う。ただ自己満足はいけない。「これが最高はない」と武蔵野の社長の小山さんはいつもおっしゃっている。そう、まだまだ学ぶことは沢山ある。

そのためには、今日来ていただいた方の感想文を読み、しっかりと振り返りを行い行動をすることが重要であることは論を待たない。そう、何よりも継続的行動なのだ。

2018.11.07

勤怠管理

弊社では勤怠管理に「キングオブタイム」を入れている。

「キングオブタイム」とはiPhoneやiPADで出勤退勤時間を入れる勤怠管理システムである。これを使うと、タイムカードをいちいち押さなくても済む。また、外出先でも勤怠時間を登録することが出来る。また残業申請の承認や誰が何時間残業をしているかといった管理もできる。

しかし、我が社の社員は変化に弱い。そのため「キングオブタイム」を導入した時、出勤、退勤時間の登録忘れが多発していた。暫くすれば慣れてくるかと思っていたが、登録忘れはなくならず、総務から給与の締め日に「○○さん、いつといつが時刻が入っていないから入れといてね」と毎回お願いをしていた。これが結構面倒であった。

そこで、私は、毎朝出退勤時間をチェックすることにした。もし登録漏れをみつけると全社一斉ボイスメール(伝言メールのようなもの)で「○○さんと、○○さん、退勤時間が登録されていないので、入れといてくださいね~」と送る。これをやり始めてから、登録忘れは激減した。

何かを達成しようとするのであれば、執念を持ってチェックすることが大事であるという、とても分かりやすい例だと思う。ちなみに、朝のチェックは今でも続けている。

2018.11.06

Googleカレンダー

我が社ではG suiteを導入している。G suiteとはGoogleのビジネス版である。

Googleの提供している機能は様々あるが、今日はその中でも最近の我が社のヒットを紹介したい。それは製造現場でのスケジュール共有である。我が社の製造現場での悩みは各自が何をやっているか分からず、勝手に残業をしていたことであった。そこで、毎日各自がGoogleカレンダーにスケジュールを登録し、朝礼の際に100インチの大画面に全員分のその日のスケジュールを表示することにした。そうすると、だれがいつどんな作業をするのか、そして何の残業をするか表示される。この作業にこんなに時間をかけちゃダメとか、残業をしない人が残業をする人をサポートするよう指示をすることも出来る。

また、午後3時に5分間ミーティングを開き、スケジュール通りに進んでいるかチェックし、現場の動きを微調整することも可能だ。

いずれにしても、全員がスケジュールをモニターで見える化し、仕事をしていることは画期的である。今日、これを全社に横展開を指示したところである。さて、どんな変化が起こるか楽しみである。

2018.11.05

駐車禁止

今日はショッキングなことがあった。

11月3日に社員が頑張って床の塗装をしてくれたことをブログに書いた。当然、塗装なので乾燥をさせなくてはならない。普段は車を置いているところも塗装をした関係で、その日は会社の外に車を置いた。我が社は工業団地の中にあり、また、前面の道路は川の土手に突き当たって行き止まりとなっている。ましてや土日の夜なので、交通の障害にはならないのだが・・・置いていた車4台にすべて駐車禁止が貼られていた。時刻は土曜日の23時30分過ぎである。

生乾きで車を動かすと折角塗装をしたところが汚れてしまう恐れがありそのようにしたのであるが・・・確かに路駐をしていた我が社が悪い。

こういう時は、社員がガックリとした気持ちにならないことが大事。まずは「みんなよく頑張った」と伝え、「まぁ、しょうがねぇな、ハハハ」と笑い飛ばし、しかし「我以外皆師なり」と言う言葉があるが、「このことからもしっかりと学ばなくてはね」・・・と伝えた。そう、どんなことも教訓になるし、そうしないといけないのだと思う。

2018.11.04

ベンチ

有楽町駅から徒歩で2分ほどの所にあるベンチである。

休日、アウトドアカフェで賑わうおしゃれな場所。そこにあるベンチがこの写真である。フォルムはシンプル、かつバランスが取れていて実に美しいフォルムである。しかしベンチは座ったらすぐに脚がおれてしまったら大変なことにある。なので、ある程度強度がないといけない。そういった意味では、スッキリとしたデザインを追求するのは見た目以上に難しいものである。

このベンチは、強度を出すために、脚部の断面形状がT字になっている。そしてその形状を溶接で作ることもできるが、鋳物の方が作りやすいケースもあり、このベンチの場合はそれにあたる。鋳物というとデコラティブな印象があるが、構造上求められる形状が鋳物の方が作りやすい場合は、鋳造という製造方法が選択されることもある。そして鋳造という製造方法であるが故に、このようなシンプルで美しいベンチが出来るのであれば、やはり鋳造はアートに最も貢献できる製造方法であると言える。鋳造についてもっと知っもらえれば、より一層美しい世界が広がるはずである。

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