社長ブログ
環境整備
2018.07.06
切符の整頓
電車の切符をどこにしまったか分からなくなることってありませんか。
先日新幹線に乗っていて車掌さんが切符の確認をしに来た際に、切符がどこあるか分からなくなってしまった。「あれ、どこの置いたっけ?」と探し始めると逆に焦ってしまい余計に出てこない。いっそのこと、寝たふりをしてしまおうかと思ったりするが、それが悪あがきであることは周知の通りである。結果的ににやにやとバツの悪い笑顔を作りながら、車掌さんに待ってもらうしかない。何とか見つかってホッとするが、同時に不機嫌になる。
これは以前にも書いたことがある「駐車場の券」を無くすのと同じ現象である。駐車場の券に関しては、毎日の行動チェックリストに、「駐車場のチケットを財布の中に入れる」と書いてから探すことがなくなったが、切符の置き場所についてはチェックリストに入れてなかった。なのでこういうことが起きる。
とにかく「置き場を決める」と言うことが重要。置き場を決めておけば探す時間が少なくなり、無駄な時間を取られないし、周りにも迷惑はかからないし(車掌さんの貴重な時間を奪ってしまったことを考えると申し訳ない)、そして何よりも精神的ストレスがない。
今からは、「切符は胸ポケットに入れる」と言うルールにし、毎朝のチェックリストに加えることにしよう。やっぱり整頓だなぁ。
2018.06.28
順番を決めることは「整頓」である2
(続き)
昨日、ジムに持っていくものの荷物のリストについて書いた。
それで忘れ物はなくなったが、更に工夫をしてみた。それはリストの順番を変えたのである。
どのように変えたかと言うと、当然ジムに行くと着替えるのだが、最初に着るものがカバンの一番上に来るようにリストの順番を変えたのである。つまり「最後に入れるもの」が「最初に使うもの」なので、その順番で入れ替えた。そうするとなんと着替えの時間が今までの半分になった。奥の方に入っている物を取り出した際に、タオルが床に落ちて拾わなくてはいけないなどの現象がなくなった。急いでいる時には着替えの時間がとても重要である。特にエアロビクスは始まってしまうと途中で入ることができないので、絶対に遅刻は許されない。また、ギリギリになってスタジオに入ると、前方しか空いていなかったりして困ってしまう。
単純に並べる順番を変えることだけでこんなに大きな成果が出ると言うのは、整頓が適切にできるとそれだけパワフルな効果を生むと言うことの証明である。
※写真は新しいリスト
2018.06.27
順番を決めることは「整頓」である1
順番を決めることは「整頓」である
毎週日曜日にジムに行っている。ジムでは軽いウェイトトレーニングと、エアロビクスの初心者コースをに参加している。エアロビクスに参加していると言うと、周りからは「緑のラメのレオタードをしてきて、頭にバンダナを巻いてエクササイズをしている姿」を想像すると言われる。志茂田景樹の様なイメージらしい。ご心配なく。私はいたって普通な格好してやっている。
さて、以前「出かける時に持っていく物リスト」について書いた。その時に写っていた写真の隣に、「ジムにもっていく物のリスト」があることを紹介した。そのリストを見ながらカバンの中に一つひとつ入れていくことで、忘れ物することがゼロになった。この効果は素晴らしい。しかしその後、整頓を進化させたことで新たな発見があった(続く)。
※写真はいままでのリスト
2018.06.25
探す時間は仕事ではない
「探す時間は仕事ではない」、と社員に伝えている。
そのために環境整備を行い、整理整頓をする。整頓の目的は「探しの排除」である。「探す」というと普通は「モノを探す」ことをイメージする。ごくごく当たり前の話である。そして探す時間が少なくなれば生産性がとても上がるのは当然である。
しかし、最近気がついたことがある。社員がスケジュールを組んで仕事をしていない、つまり行き当たりばったりに仕事をしていると言うことである。となると、次の仕事を探している可能性があるということである。よくある「さて、次に何をやろうかなぁ」って考える瞬間のことである。
スケジュールがきちんと決まっていれば、その仕事が終わったら次に何をやるかはすぐに分かるので、「次、何やろうかなぁ」はあり得ない。また、時間が空いた時にやる仕事を決めておくと言うのも大切であるし、「何もやらない」ということをスケジュールを組ことも大事である。このようにしてスケジュールを組む、特に詳細に組むということは、次にやることを探さないと言う意味で、生産性が上がる秘訣であり、基本中の基本である。
2018.05.30
噂の新幹線のお掃除を観察した。
今日は午後から関西方面に出張だった。少々駅に早く着いたため電車はまだホームに着いていなかったが、そこには青とピンクの作業着を着た清掃担当の方がビシっと並んでいた。そして各自が全く同じ道具の入った袋を持って待っていた。まさに臨戦態勢である。
さて、ドアが開き清掃が始まった。清掃の工程は次のようであった。
1.椅子の向きを変えながら頭の後ろの白布を取る
2.いすをはく、埃を床に落とす
3.白布を付ける
4.床をはく
5.チェックする
男性と女性がペアになってこの工程を行うが、一緒に行うわけではない。2人でやることによって競争意識を煽っているようにも見える。
目を見張ったのは女性が「椅子の向きを変えながら頭の後ろの白布を取る」流れである。まず手前ニ席の布を取り、さっと椅子を回転させ向きを変える。そうすると奥の白布が手前に来る。そこで最後の布を取る。これにより、本人はほとんど動かずにこの工程を完了することが出来る。正にバレリーナが回転をしながら舞台を横断する様な感じである。
作業が完了するといつのまにか作業者が消えていた。多分最前列か最後尾に移動し、お客様が少ない車両から外に出るルールになっているのだろう。作業開始から9分36秒で完了。いずれにしてもすごい、というか美しい仕組みである。
2018.05.11
伝えたい事を伝える「日めくりカレンダー」
モリチュウにはオリジナルの日めくりカレンダーがある。
日めくりカレンダーと言っても、その内容は私が様々なところで学んで来た名言を書いているものである。それを事務所やトイレに置く。男子の場合は、小便をすると目の前に来るようにしている。それでもモリチュウの優秀な社員は読まない。そこで、毎日朝礼で日めくりカレンダーを解説することにした。もう、かれこれ一年くらいになるだろうか。多分社員は同じことを10回くらいは聞いているはずである。
今日は、「眼に見えるものさえ正せない程度で、刻々と転変して止まぬ心の洞察などできようはずはない」という哲学者であり教育者である森信三氏の言葉である。
ビジネスの世界は人とのつながりで成り立っている。お客様がいたり、社員がいたり、上司、部下がいたり、協力会社の方々がいたり、全て人が介在する。そして人と人の間のやり取りをスムーズに行うためには、その人たちがどのように考え、何を感じているかを敏感に感じ取る洞察力が求められる。それを育む術が「眼に見える物を正す」行為であり、それさえできない人に成果は期待出来ないと言っているのである。要するにKY(空気読めない)では困るのである。
先日幸町小学校の校長先生のところで書いたが、場を清めると気づきのレベルが上がるという。つまり洞察力が上がるということである。正にこれが弊社が整理整頓にこだわり、それを続ける究極の理由である。
2018.05.09
幸町小学校の校長先生のお言葉
少し前の話になるが、3月11日、何かの理由で川口市立幸町小学校のHPを見た。幸町小学校は私の母校である。その時に校長先生の三学期に向けてのご挨拶を見た。とても素晴らしく、そして非常にわかりやすく的を得た言葉となっている。少々長くなるが、そのまま引用する。
「今日から3学期が始まります。
3学期は、この1年間をまとめる大切な時間です。また、次の学年や学校へつなげていくための時間でもあります。暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きます。健康に注意して、充実した3学期にしましょう。
さて、今日は平成30年のスタートにあたり、学校生活を送る上で大切なことについて話をします。それは、『時を守り、場を清め、礼を正す』ということです。
『時を守り』とは、その言葉のとおりに時間を守るということです。5分前行動といいますが、常に予定の5分前に次の行動への心構えをしましょう。また、提出物の期限を守ることも含まれます。時間を守らないことは、信用を失うことになることを覚えておきましょう。
『場を清め』とは、掃除をすることです。掃除をすることの意味は次の5つだという話しを聞いたことがあります。
・気づく人になれる
・心を磨く
・謙虚になれる
・感謝の心をはぐくむ
・感謝の心が芽生える
一日に1つ、足元のゴミを拾いましょう。一つ拾えば、一つ分だけきれいになります。それは誰かの為になっているということです。
『礼を正す』とは、挨拶をすること、返事をすることです。挨拶をすれば人との関係は良くなります。逆に、挨拶をしなければ関係は悪くなります。朝の挨拶は人より先にしましょう。呼ばれたときは『ハイ』と相手が気持ちよくなる返事をしましょう。
『時を守り、場を清め、礼を正す』を胸において、充実した3学期になることを期待して、私の話とします」。
人生の要諦というか、原理原則が凝縮されている内容である。こんな先生に教わる児童は幸せである。同時に、これがいかに素晴らしい内容であることを、親が教えなくてはいけないのであろう。
2018.05.07
すごい、20分の1に時間短縮!
今日は、月に一回の海外への発注をする日である。
その方法は、現状の在庫を見て、一年間の商品の動きを見て、最大三ヶ月のリードタイムをイメージして発注をかける。自動発注をかける仕組みをプログラムすることもできるが今はそれをやっていない。なぜならば、実際のモノの動きを実感しておく必要があるからだ。そんな中で「あれ、なんかおかしいな?」と気づくことも結構ある。
それはさておき、以前ベテラン社員がこの作業を行うのになんと残業しながら3日間もかかっていた。それもその作業に集中し、他の作業を一切やらないでの話である。それが今日はなんと1時間半で終わった。しかも女性幹部とそのアシスタントだけでである。なぜそんなことが可能になったのか。一言で言うならばデータの「整頓」である。
整頓には少々時間をかけた。しかし一度整頓をするとその後は楽である。その後発注業務の流れを作り、私とその幹部で半年程一緒に作業、その中で業務の流れに改善を加えた。慣れてきたので2回ほどアシスタントを入れて作業をさせてみた。そして今日は2人で作業、ほとんど問題なく発注作業を完了した。
今日の業務の状況を見て、少し工夫をすればあと30分短くできる感じだ。そうなると30時間が1時間。すごい。整頓にはすごい力があることを実感した今日であった。
2018.04.20
モリチュウの床はパッチワーク
モリチュウの事務所の床はパッチワークである。
なぜか、それは毎日、大体新聞紙一枚分を目安にワックスがけをするからである。なーんだ新聞紙一枚、そんな程度なのって思うかもしれないが、単なるワックスがけではない。
まず今日の決められた範囲を雑巾で拭き表面の汚れを拭き取る。その後ワックス落としでワックスを落とすと同時に、専用ブラシでゴシゴシ床を擦り汚れを落とす。汚れとワックス落とし(結構強烈です)をしっかり拭き取った後、ワックスをかける。一回ではピカピカにならないので5回位行う。つまり塗っては乾かしを5回以上繰り返す。ぼーっとしていては乾かないので、うちわで仰いで乾かす。
モリチュウは鋳物業を営んでいる。なので、床はすぐに汚れてしまう。放っておくと砂だらけになってしまう。毎日少しずつでもやらないと床がとんでもないことになる。汚れるのは当たり前。でも「だからやらない、しょうがない」と言っていては何も生まれない。
パッチワークではあるが、時々ご来社された方が「靴のまま上がっていいんですか」と聞く。その時社員は心の底できっと「やった、勝った」とほくそ笑んでいること間違いない。私はちょっと不器用そうな、でもピカピカしているパッチワークの会社の床が大好である。
2018.04.13
環境設備点検
今日は月に一回の環境整備点検。
環境整備点検は、毎月1回会社の整理整頓ができているかをチェックする日である。
「トイレは綺麗」とか、「床の拭き掃除はスケジュール通りに出来ているか」とか、「窓ガラスは綺麗か」など、全部で21個のチェック項目があり、それを○×で判断する。判断するのは社長に加え、幹部社員2人の合計三人で行う。
この日の朝は慌しい。
早い社員で6時位に来て点検に備える。各部門で競争をしているのでお互い負けたくないのもあるが、同時に賞与の査定にも影響するので頑張る。現金なのであるが、現金は私も好きなので文句は言えない(一生懸命お掃除をする社員の写真をアップしました)。
この活動を始めて7年目に入る。「継続は力なり」で以前に比べると大分会社が綺麗になった。そしてそれがそれなりに維持できている理由の一つはこの環境整備点検のお陰である(もう一つは朝30分のお掃除タイムである)。ただ、環境整備に終わりはない。今日も課題が見つかった。私にとっては、更に継続して会社に磨きをかけて行こうと、気持ちを新たにする日でもある。
2018.03.29
IQ点検
今日朝一番の仕事はIQ 点検である。
IQとは、一般的には「知能指数」だが、モリチュウではinformationの”I “とquality の”Q”を取ってIQ点検と呼んでいる。つまり品質と情報の点検である。ではどのような事をやっているかというと、作業手順書を見て作業しているかとか、検査機器は公正されているかとか、パソコンのゴミ箱にゴミが溜まってないかなどと言ったことである。点検項目が決まっておりそれを担当の社員(今日は三人)が同行して行う。これは今年から始めたことだが、思った以上に効果がある。
実はきっかけは、ISOの審査で観察事項になった事を改善し継続する必要があり、それを実行するにはどうしたら良いかと考えた結果、このIQ点検にたどり着いたのである。
毎月チェックが入るので少しづつではあるが前進している。まだまだ稚拙なところかもあるが継続していくとどんどん良くなっていく手応えを感じている。
終わった後はいわゆる環境整備点検と同様、同行した社員がコメントをする。そして、社長からの全体総括と次回社長課題が出される。現場を見て出来ていない事を課題にするので社員も納得する。但し多くても二個。まさにこれがPDCA。社員と会社が成長が楽しみである。
2018.03.14
考え方の整頓(2)
昨日考え方の整頓について書いたが、更にもう少し考えてみた。
整頓の目的が「探しの排除」。考え方における探しの排除は「悩みの排除」となる。つまり、このような時は、この人に聞く、ということが決まっていることも整頓になる。
・体の調子が悪い時は、このお医者さんに行く、(行きつけのお医者様を決めておく)。
・何か揉め事があったら、この弁護士に相談する(顧問弁護士と契約をしておく)。
・会社経営についての相談は、この経営コンサルタントに依頼する。
・保険業務については、コンサル志向の強いなんでも話せる親友の保険担当者に聞く。
・社員の管理に関しては、このバランス感覚に富んだ社会保険労務士に聞く。
などである。
様々な分野において、信頼できるパートナーとのネットワークが重要ということになる。
特に体とお金に関しては重要だ。
このようなネットワーク作りに時間を費やすことには価値がありそうだ。
2018.03.13
考え方の整頓
モリチュウの経営計画書には「環境整備に関する方針」がある。
そこの「整頓」項目には、「探しの排除」「いつでも誰でも使える状態にする」と書かれている。
物の環境整備に関しては物の置き場を決めて、常に使ったら元に戻すということになるが、ここについては今後書いていくことにする。
さて、今日思ったのは「考え方の整頓」である。これはどういうことか。
もし、整頓の目的が「探しの排除」ということであれば、考え方の整頓は「迷わない、悩まない」ということになる。そのためにはどうするか?物に関して「置き場」を決めるように、考え方については「判断基準」を決めることである。物事の判断をするときの基準、尺度が決まっていれば迷わない。それが「考え方の整頓」ということになる。
では、その基準は何か。それは「成果が出るか出ないか」ということになる。さらに進めると「自分にとっての成果は何か」を突き詰める必要がある。それは「あなたは何者か」という哲学的課題ととなる。
自分自身が「なりたい」、あるいは「ありたい」自分に向かうために、それ以外のことは勇気をもって捨てることも必要。先日書いた、羽生結弦選手の金メダルのことにもつながる。本当に大切なことのために、やや大切なことは思い切って捨てる。そのことにひるむ必要はないし、後ろめたさも感じてはいけない。
そして、最後の判断基準は「自分の心の声に素直に耳を傾ける」という判断基準。これが私の整頓された考え方である。
2018.03.09
整理
モリチュウには日めくりカレンダーというのがあり、毎日朝礼でそれについて話をしている。今日は「徹底した整理はあらゆる活動の原点である」という内容である。整理の定義は簡単に言うと捨てることなのだが、何事も要らないものがなくスッキリした状態でないとうまくいかない、と言うことである。
中でも書類を捨てるのはかなり勇気がいる。いつか見るのではないか、いつか使うのではないか、と言うことになるとどうしても思い切って捨てることができない。私の過去の経験からしてそうであった。
そういった悩みを一発で解決するすごい方法を、私の尊敬する吉川社長(株式会社プリマベーラ代表取締役)から教えてもらった。それがEvernote +スキャンスナップである。
書類をスキャンスナップで読み込みデータとして保存し、原本は廃棄。保存される時に印刷文字がデータ化されるので、あとはそれが必要な時に検索するだけである。
この習慣を身につけてから、とにかくとってもスッキリなのである。
良い習慣を強制することは正しいが、まだ我が社の文化レベルでは厳しいので社員にこの習慣を強制してはいない。
しかし、近いうちに強制する日が来るだろう。その時は、モリチュウがまた小さな成長を遂げたことになる。
2018.03.08
捨てる
今日は、焼き鳥屋さんで地元の社長と飲んだ。
彼はとても優秀で仕事も順調である。しかし何となく浮かない顔をしていた。
話を聞くと、「自分の夢」と「目の前の利益」のどちらを取るか悩んでいるという。
もっとよく話を聞くと、やりたいこと、やらなくてはいけないこと、頼まれてしまうことが沢山あり、どうしたら良いか分からないというのである。これはある意味うらやましい悩みで、周囲からの期待が大きいということに他ならない。
そんな彼に話したアドバイス。「大きなイエスの為に、小さなノーをいうことに躊躇してはいけない」。
経営の師匠である小山昇氏は常に言っている。「やらないことを決めなさい!」
平昌オリンピックで金メダルを取った羽生結弦選手はこう語った。
「連覇のためだけに幸せを全部捨てようと思いました。普段のこととか、考え方です。“あ、今この幸せいらない”とか。身近にあるものをすべて捨て去ってきた感じです」
羽生選手は、金メダルのために、沢山のものを捨てた。捨てる勇気が金メダルをもたらしたとも言える。
人生で金メダルを取るには捨てる勇気が必要なのだ。