社長ブログ
2018.08.15
終戦の日
今日は8月15日、太平洋戦争が終わった日である。
日本人としては、この日を重く受け止めることは当然であり、私自身も勿論そうである。そしてこの日に対し様々な考え方の人が様々なコメントを発する。
では、私自身は今日の日のことについて何か語れるかと言うと、かつては色々と思ったところもあるが、今は何もない。その時それぞれの立場で様々なことがあり、時には美談もあるが、悲しいことも沢山起こっている。そしてそれはそれを起こした各人の責に帰せられるかと言うと、当時の極限状態では致し方ないと言わざるを得ない。しかし同時にだから良い、許されると断ずることも出来ないというのも事実である。要するに堂々巡りなのである。ただ一つ言えることは、過去から学び、未来志向で行くしかないのである。そして情ではなく「事」に注視するしかないのである。情はその時の立ち位置で判断が分かれるから公平ではない。
小山さんから学ぶ「情」ではなく「事」を叱れ。
矢島さんから学ぶ「過去は変えられない、未来は変えられる」。
この経営の原則たる言葉が「終戦の日」ほど深く強く感じられることはない。
2018.08.14
Think Week
'Think Week'を知っているだろうか。ある意味有名な話なので知っている人もいると思うが、これは、過去24年間で18回にわたり世界一の富豪の座についていたビル・ゲイツが毎年行っていた習慣である。
彼は、年に2回、隠れ家的な別荘で、日常業務から完全に離れ、思索にふける週を設けていて、それを'Think Week'と呼んで大切にしていた(あるいは今も続けているかもしれない)。
夏休みは長期的な休みになるので一週間とは言わないが、'Think Week'には適切かと思いきや、そうは問屋が卸さない。まず、世間が夏休みモードで落ち着いていない。そして高校野球もやっていて、目が離せない。また、どこかに一人で行って思索にふけようなんて思ったら、家族から総スカンを喰らいかねない。あからさまに文句は言われないとしても、何となく冷たい視線を背後から感じる。
本当の'Think Week'を過ごそうとしたら、外部からの接触を完全に断つ必要がある。そこで考えた。まず、「成果が出たことをそのまま真似をすることが大事」という前提の元、社員に対しては、「会社がすっごく儲かれば、みんなの給料も上がるから、それを長期的に考える時間を俺にくれ」と説得する。カミさんに対しては「オレが大金持になれば、お前も楽できる」と説得する。だから'Think Week'は必要だと主張する。それでも文句を言われたら「だって、ビルゲイツもやっていたじゃん!」と強硬に主張をする。
そして来年の経営計画書の年間スケジュールに長期休暇をちゃっかり2回入れちゃうということである。まぁ休暇と言ったって、会社のことを考えちゃうのが、経営者だが・・・。
大切なのは、単なる逃亡であると思われないよう細心の注意をすることである。
どなたか'Think Week'にふさわしい場所があったら教えてください。
2018.08.13
腹八分目
腹八分目
夏休みに入っている方も多いと思う。休日をのんびり過ごしている方や、家族サービスをしている方、様々だと思う。さて、このような長い休暇の際に、しっかり体を休めておこうと思うのは当然である。しかし、「これは理想的ではないな」、といつも考えている。
「腹八分目」という言葉がある。もちろんこれは食事に関して良く使われる言葉で、満腹まで食べるのではなく、満腹少し手前位で止めておくのが体には良いという意味である。しかし同時にこれは仕事についても同じことが言えるのではないか。もちろん全力投球で仕事を頑張ることは大事だが、毎日体力の限界まで働いていしまうと翌日に影響が出て効率が悪くなる。これは歳を重ねるほどその傾向が顕著になる。だから、目一杯頑張るのは非効率的な働き方で、本来は80%程度でとどめておくことが最も効率が良い働き方となる。そして、なぜ全力投球で働かないといけないかというと、実はその前の準備不足が原因ということが多い。なので準備をする余裕を作っておくためにも80%の働きが大事なのだ。
頑張る真面目な人ほど目一杯仕事をしてしまい、そして俺って頑張っているって自己陶酔してしまい勝ちである。しかし、ここはひとつ考え方を変え、「明日への備えが出来て初めて全力で働くということになる」と意識をしてみてはどうだろうか。
ただ、元から怠け者の人は当てはまらないので、悪しからず。
2018.08.12
Lamp
思わに所に不意に現れるアーティスティックなシーンがある。
今日は夏休みなので、家内の実家に行った。家内の実家は名古屋にある。夏休みは恒例で実家に集まり今年は総勢20人の親戚縁者が集まった。
それは置いといて、名古屋といえば幾つか名物の食物があるが、その一つが「ひつまぶし」である。普通の人が最初に見ると「ひまつびし」と読み間違えるが「ひつまぶし」である。どのような食べ物かは各自で調べてもらうとして、名古屋駅の駅地下にある「ひつまぶし」のお店に入って目に入ってきたのがこの照明器具である。
照明器具は先日「イサムノグチ」のところでも書いたようにアートの世界が直接的に関係する分野である。この照明器具は、内側に銅の素材の色をそのまま使いながら鍛き(たたき)を施し光の乱反射を演出し、外側は硫化処理(あるいはそれに近い塗装)をした仕上がりとし、あえて目立たない存在にしている。しかし、器具の形状はヘラ絞りとロール曲げ加工を行いながら美しい対称のフォルムを構成している。
照明器具の面白さは、形状だけではなく光の反射というもう一つの要素が加わることである。この照明器具は銅という素材のやさしさに暖色系のランプを使うことで、店の高級感を演出し、その雰囲気作りに間違いなく貢献している。
当然ながら、料理も美味しく感じるのである。
2018.08.11
イトーヨーカドーからのDM
昨日イトーヨーカドーからDMが家内に届いた。
ペリペリと開けて中を見るタイプのDMなのであるが、それを見て家内が驚いていた。中を見ると6つの商品が紹介されており、すべて20%オフになっているのだが、そこに掲載されている商品がすべて普段良く購入している商品であった。もしかしたら単なる偶然かと思っていたが、ちゃんと「ふだんのお買い物に合わせて特選した商品の『割引券』を6点ご用意いたしました」と書いてあった。アマゾンで「あなたにおすすめの商品はこれです」というのはある意味当たり前になっているが、それはデジタルの世界・・・だと思っていた。しかしDMはアナログの世界。One to One マーケティングがデジタルの世界からアナログの世界に逆輸入をされて来たわけである。
「ふぇーっ」と驚いていたら、大学生の息子が「そんなの偶然であるわけないよ」と言っていた。なるほど、若い人たちの間では当たり前の世界になってきているんだということが分かった。ビッグデータを組み合わせて一人一人のニーズに合わせて対応をしていくことが当たり前になってきて、そしてその動きをAIが促進していくのであろう。
確かに便利である。時間短縮もできる。しかし自分で何かを探し、新しい世界を探求し、意外な自分を発見する機会が失われていくのではないか・・・という心配もある。デジタルやAIの世界が進歩をとげていく程、自分自身の軸をしっかり持たなくてはいけないのであろう・・・と考えている中、家内は喜々として買い物に出かけていった。
やはり20%オフは魅力であった。イトーヨーカドーしてやったり