社長ブログ

2020年12月

2020.12.27

景観材事業について

モリチュウの事業の一つに景観材事業がある。これは、道路の照明灯、公園のフェンス、学校の門扉、再開発のマンションのエントランス装飾、個人宅の外構など、街なかの機能に装飾を施し、街並みを美しくする事業である。

これは、かつて私の父である会長がヨーロッパの旅の途中、鋳物がふんだんに使われているパリの美しい街に感銘を受け、日本にも同じ様な街並みを作りたいという想いで始めた事業である。

しかし、私の中で一つの疑問があった。
「確かに美しいことはいいことだ。しかしそれがどんな成果を生むのか?誰が求めているのか?」

そんな中、ある時普段朝礼で使っている何気ない言葉が頭の中をよぎった。それは・・・、

「人間は、自分の目で見ている物、感じているものに、自分の気持ちが段々似てくるものです」
<イエローハット>の創業者である鍵山秀三郎氏の言葉である。

無意識に瞳を通じて、連続して脳に届く視覚情報の量は莫大である。人の心に影響を及ぼさないはずはない。

もし、町中が鏡面に輝くステンレスとアルミで、かつ直線で構成された造形物におおわれていたら、そこに住む人たちはきっと自分の気持ちが「落ち着きがなく、クールで冷たく」なっていくだろう。

もし、まちが緑と手作り感あふれた優しい造形に満たされていたら、そこに住む人たちはきっと自分の気持ちが「優しさと慈しみ」にあふれていくだろう。

「形から入って心に至る」という言葉もある。

まちづくりとは、そこに住み、行き来する人たちの気持ちに甚大な影響を及ぼすものであり、そして、直接口にはしないが、全ての人が「優しさと慈しみ」に満たされた世界を求めていることは間違いない。

自分たちの行っている景観材事業とは、全ての人が求める「優しさと慈しみ」に直結するとてつもなく重要なミッションを担っているのだ・・・と改めて感じた。

そして、そんな気持ちを共有できる人たちと仕事が出来ることが、最も幸せな事だとも思うのである。

2020.12.20

幸せな日曜日

今日は、所用で朝から豊洲、品川、東京など数か所行かなくてはならなかった。
そして、最後は四谷であった。

四谷に着いたのは丁度11時、早めに昼を食べようと、コインパーキングに駐車しようと思ったら、
無茶苦茶高い。しかし周囲を回ってみても空いているところがなく、しょうがないのでそこに駐車した。
昼食を食べて、車に戻り支払いをした訳だが、やっぱり料金が高い。「やっぱ高けーなぁ」と独り言を言いながら
車に乗ろうとしたらプレートが下がっていない。「ムムム?」と思うと同時に「やっちまったか?」というセリフが頭のなかで駆けめぐった。
そう、隣の車の料金を払ってしまったのである。
再び「なんだよぉ~」と思いながらしょうがないので自分の支払いをして、車を出した(隣の奴は相当得したはずだ)。

少し用事があったので会社に戻った。一度車を止めて、再度エンジンをかけようとしたらエンジンがかからない。
バッテリーが上がってしまったのである。
困り果てて、常務である家内に電話をしたら、「休みだけどやってくれるかもしれないから」とすぐにいつもの車屋さんに電話をしてくれた。
結果、すぐにバッテリーを変えて事なきを得た。

なんだか踏んだり蹴ったりの一日であるが、
「もし、都内でバッテリーが上がっていたら・・・?」そう考えると、不幸中の幸い。

すぐに電話をしてくれた家内から、愛を再確認することが出来た(フフフ)。

コインパーキングで間違って払った話を家族にしたら爆笑。
家族に笑いの種をまくことできた。

そう考えると「いいことばかりではないか」・・・と、こんな日曜日を幸せに感じるのである。

2020.12.06

東横イン

確か1年前位であろうか、うちの近くに東横インができた。本当に目と鼻の先である。出来たばかりの時は、「これで夫婦喧嘩した時にすぐに逃げ込める場所が出来た」とほくそ笑んでいたのであるが、その東横イン、最近どうも人気(ひとけ)がなく営業をしている様子ではなかった。しかも、1階の窓全体には内側からビニールのようなものが貼られており、「えーもう内装を変えているのかなぁ・・・それとも、もしかしたらコロナで閉鎖しちゃったのかなぁ・・・さすが大手は動きが早いなぁ。」と思っていた。

実は違っていた。

この東横イン、「新型コロナウイルスの軽症・無症状の感染者の方が宿泊される施設として、一棟貸しをしている」
とのことであった。

勿論、コロナがまた拡大していることは周知の通りである。しかし、身近に感染者がいないことや自分なりに感染予防をしているため、当事者意識としてはあまり高くなかったのも事実である。

しかし、こんな近くに厳しい現実が起こっていることを目の当たりにすると、否が応でも意識が高まるし、他人事ではないと感じてしまう。あの中で医師や看護師の皆様が大変な思いをしていることに想いを馳せると気持ちがギューっと引き締まる。

医療従事者の方々に対する感謝と応援の気持ちが現実味を持って芽生えた同時に、自分や自社のコロナ対策についても警戒レベルを上げなくてはいけないと気づいた瞬間であった。