社長ブログ

2018年10月

2018.10.12

理系の方が国語能力がある?

先日、社員と話をしていて、面白いことに気が付いた。

その社員は理系の学校出身であったが、なんとセンター試験の国語はほぼ満点であったということである。そんな優秀な社員がモリチュウにいるということに今更驚いた訳ではあるが、同時になぜ理系の人が国語で良い点数が取れたのかが不思議であった。

かく言う私は、国語の点数が良くなかった。学生時代は比較的読書は好きであったが点数が取れなかった。そんな自分の経験と今回の話を照らし合わせて「そうか」と合点がいった。

読書好きの人は、作者の意図や行間から出てくるメッセージを読み取ろうとしたり、登場人物の言葉から想像をしたりイメージを膨らましたりする。つまり想像力豊かなタイプである。しかし国語の試験の場合、出題されている文章の中から答えを見つけることが多い。理系の人は物事をロジカルに考えるので、「こうなって、こうなるから、こうなる」と思考を進める。なので、問題に対する答えを論理的に文章中から見つけることができるのである。つまり、国語の試験問題の答えは、ロジカルに導き出せることが多いということである。そして私の様に文章を読んで勝手な想像ばかりしている非論理的タイプの人は国語の点数が取れないわけである。

同じ国語能力といっても、「国語の問題の答えを見つける能力」と「書かれた内容を理解する能力」と、「文章から出てくる感情を想像し世界観を広げる力」を混同してはいけないと、思った次第である。

2018.10.11

特別感

今日、川口駅で「銀座アスター川口賓館」の石川支店長にお会いした。

実は普段と雰囲気が違ったため私は気が付かなかった。しかし石川支店長が私にお声をかけてくれた。そしてお話をする中で、モリチュウのメルマガを読んでくれていたり、ブログに目を通してくれていることが分かった。更にブログの内容もよく覚えていただけており大変感心すると共に嬉しく感じた。

さて、嬉しく思った私はどう思うか。当然であるが、「近々、アスターに行かないとなぁ・・・」とか、「何かの機会にはアスターを使おう」と思う。更に、「こんなに気を使ってくれる支店長なんだよ」と周囲に話をする。

同様のことが他にもある。
いつも会社に行く前に行くセブンイレブンがある。そこではほぼ同じ方(複数)がレジにいるが、私が行くと何も言わずに「はい」とホットコーヒーのレギュラーを渡してくれる。先日は他の方に対し、「今日は○番のたばこ、いれときますか?」と言って勧めていた。当然勧められた方は「そうだな」と言って嬉しそうに購入をしていた。「いつもの」と言って「はいよ」と出てくるのは常連ならではであるが、常連客は無意識のうちにこの「特別感」の中にいるわけである。

つまり「覚えていてくれる」というのは、とても嬉しいことであり、そこに「特別感」である。

究極的な接客は、いつも来てくれるお客様に対し「いつもご利用いただきありがとうございます」と言えることなのであろう。

2018.10.10

メイラード反応

今日はある焼肉屋さんに行ってお話を聞いた。

その中でとても面白い言葉に出会った。というよりは厨房機器に使われるバーナーや五徳を制作している会社の者としては今更お恥ずかしい話でもあるかもしれないが、その言葉は「メイラード反応」である。

美味しさを表す言葉は多種多様であるが、加熱によって香ばしさや風味を醸し出す際に食材に起こる反応が「メイラード反応」である。専門的には「食材に含まれるアミノ酸やタンパク質と、糖が結びついて化学反応を起こし、褐色物質であるメラノイジンや香味成分を生成する」とのことだが、具体的には、「お肉が焦げたときに漂ってくるかぐわしい香り」をはじめ、「トーストやせんべいの焼き色」、「ご飯のおこげ」、「ホットケーキのきつね色」、「コーヒーやチョコレートの色」もすべてこの反応に因るとのこと。なんと、多くのおいしい食事はメイラード反応のお陰であることが分かる。

さて、モリチュウで具体的に携わっているのは、焼肉の分野だ。そして焼肉にとっておいしさの重要な要素は「焼き目」だ。これも紛れもなくメイラード反応という化学反応の成果物である。そして美味しく焼くには「焼き目」と「余計な油を落とす穴」が必要になる。

そして、少々宣伝じみてしまうが、このたびモリチュウは、メイラード反応をより効果的に促進する、つまり同じお肉でもおいしく焼けるのステンレス製鋳物網(ロストワックス)「アミチュウ」を復活させた(昔作ったことがあるが、今回復活させた)。多くの焼肉店でこの網が使われることが、数多くの焼肉ファンの満足度アップにつながると思っている。これこそ、お客様のお役に立てるとてもやりがいのある仕事だと感じている。

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2018.10.09

お客様訪問の記録

今日は遠方のお客様訪問である。

車で片道3時間半かかるが、大切なお客様であり、部下との同行でもあるので全く気にならない。そしてお客様訪問をする際に大切だと思うことは、勿論訪問そのものも大事であるが、その時の話をメモしておき。次に生かすことである。特にクレームについてはしっかりと対応をしなくてはいけない。

よくあり勝ちなのは、訪問した後メモを取るが、そのまとめをせず、更にそこで出た課題に対応をしないでそのままになってしまうパターンである。実は私にもよくある。しかしそれを「しょうがないよね~」とそのままにしてしまう訳にはいかない。そこで今回の様なパターンの場合、途中のサービスエリアで休憩を取りながら振り返りを行い、訪問メモのまとめを作ってしまうと言う方法をとっている。

長距離なので当然ながら途中休憩を取る。そこでコーヒーでもみながら振返りをし、タブレットを使ってまとめを作る。特に今回は二人で行ったので楽勝である。一人だと面倒くさくてやらないことも、他の人と一緒に行うと結構出来てしまうからである。そしてそのまとめの体裁を整えると「打ち合わせ記録」が出来てしまう。訪問した翌日の打合記録が届いたらきっと喜んでいただけるのではないかと思う(本来はその場で作るのが理想ではある。そういう会社を知っているが、レベルが高すぎるのでモリチュウでは現状不可能である・・・)。

今後はタブレットにするかノートPCにするかは別として、「Googleドキュメント」で共有しながらメモをまとめれば、もっと効率が良くなる。まだ出来ることは沢山あるが、少しづつ改善をしていくつもりだ。

2018.10.08

バラツキは良くない

以前にも書いたが私は毎週日曜日、ジムに通っている。マシンも若干やっているが、主にやっているのはエアロビである。

エアロビと書くと、どうも私がバンダナを巻いて志茂田景樹氏のような恰好で行っていると思う方がいるが、繰り返すがそんなことは無い。そして勿論今日はそれがメインテーマではない。

エアロビに行くと、インストラクターの都合で代行になることがある。最近の休暇に対する考え方からすると勿論たまに代わることは構わないのであるが、問題はインストラクターによってレベルが変わりすぎることである。私が参加するのは「エアロビクス1」という基本のクラスである。そして普段の先生であれば丁度良い難度なので、気持ちよく汗をかける。しかし代行の方が来ると、極端に難しく早くなったり、逆にやさしすぎることもある。ここの所、2回代行が続き、正直いやになってしまった。

本来同じクラスであれば、同じレベルであるべきであり、程度の差はあってもレベルのすり合わせは行われるべきであるが、どうもそこのジムではインストラクターに任せっきりになっているらしい。これでは満足度は下がる。難度が高いから悪いとか、低いからどうのこうのと言う訳ではない。同じクラスであればほぼ同じレベルにしてほしいということである。

これは全ての品質にも言える。私の鋳物の師匠である小林先生は「品質で大事なことは、高いことが大事なのではなく、バラつきが少ないことが大事なのである」と常に言っていた。そして究極のバラツキの少なさがシックスシグマなのである。いずれにしても同じレベルを保つことがお客様満足につながることを忘れてはいけない。

2018.10.07

マンホール

日曜日はアートシーン

最近は、全国各地域のマンホールの写真を集め、インスタグラムなどで発表をしているなど、結構なマニアがいるらしい。そのマンホールは鋳物の代表選手であり、一般の人が最も目にする身近な鋳物であるとも言える。

マンホールの無い町は無いため、各地域で様々なデザインのマンホールがあることはマスコミの報道でよく知られているところであり、町のアピールにも一役買っている。そのため各自治体は皆デザインにはとても力を入れている。広島には広島カープのマンホールもあるし、高知県には「アンパンマン」のマンホールもある。「アンパンマンホール」と呼ばれているかは定かではないが・・・。このように多種多様なデザインを可能にするのは鋳物の豊かな造型性のなせる業である。

私の地元川口市でよく見かけるのは下の写真のようなデザインのマンホールである。中心に市の花である「てっぽうユリ」をあしらい、その周囲には格子状の文様となっている。そしてこの文様のデザインの特徴は縦横のラインが織りなすようになっており、造形性の高さを表現するとともに、滑り止めも兼ねている点である。これこそ鋳物でなくては表現できないデザインである。私はこのようなデザインを見ると心ワクワクするとともに、さすが鋳物の街川口のマンホールであると誇らしく思いながら毎日市内を歩いているのである。

ちなみに、名古屋のマンホールのデザインはとてもユニークである。いつかご紹介をしたい。

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2018.10.05

ベンチマーキング

本日は、ベンチマーキングに行ってきた。

ベンチマーキングとは、簡単に言えば会社見学である。しかし単なる会社見学ではない。普通は見ることが出来ないところまで見せてくれるプレミアムな会社見学である。なぜそこまで出来るのか・・・それは見学する会社が全て株式会社武蔵野の小山社長から教えてをいただいてる会社の仲間だからである。

今回は埼玉県の白岡にある2社を見学したが、両社ともすごかった。一社目は机の上に書類がない。紙を極力減らす努力をしているため、本当に限られた紙しかなく、とことんペーパーレスが進められているところに感動した。2社目は環境整備を業績アップに結び付けるべく努力をしている姿が非常に明確であり、多くの改善が納得のいく内容であった。そしてその数が半端でない。日々努力をしている社員の姿が伝わってきた。

「多くの改善を進めることが負担ではないか?」と現場の方に聞いてみたところ、「実際に負担はあるが、上司の方が一緒に改善を進めてくれるので、頑張れます。一人で孤独にやっていないということが安心感につながります」とのお話をいただけた。そして、「改善はクレームや不良が起きたときすぐにやらないと、真の原因が分からなくなってしまう。記憶の新しいうちに叩かないと、記憶が薄れてしまい、曖昧な改善になってしまう」というお話もあった。レベルが高い。

このように他社を見ることは、勉強にもなり、刺激にもなる。そして危機感にもつながる。今日は間違いなく危機感を感じたベンチマーキングであり、同時に闘志を掻き立てられるベンチマーキングでもあった。次回はモリチュウが見学を受け入れる番である。負けてられない!

2018.10.04

経営計画書紛失事件

今日、一瞬「経営計画書」を無くした。

今日は、とても忙しくバタバタした。ふとした瞬間「経営計画書」と大事な「メモ帳」が見当たらなくなっていることに気が付いた。さて、どこに置いてしまったか、忘れてしまったか・・・? 打ち合わせを行った2階の応接を見に行っても無い。かばんの中、机の上を探してもない。台所に行ってもない。現場のどこかに置いてきたかと思い、探してみても全く見つからない。

物を無くした時は憂鬱になるが、こと「経営計画書」となるとただ事ではない。なぜなら「経営計画書」を無くすと5万円の罰金というルールがあるからだ。罰金は別名社内募金となり、その総額が年末の忘年会で行われるじゃんけん大会の勝者(一人勝ち)の賞金になるため、社員としては賞金増額のまたとないチャンスになる。なので社員はみなニコニコして私を見ていた。

そんな時、入社4年目に入った女性のIさんが、「社長、ありました・・・」と持ってきてくれた。こんなうれしいことは無い。どこにあったかと言うと・・・私は今かばん代わりにリュックサックを使っており、そのリュックサックを袖机に置いていたのであるが、そのリュックの下に置いてあったらしい。間抜けな話しであるが、どうやら気づかずに経営計画書の上にリュックを置いてしまったということだ。

それにしてもIさんは、私が散々探したにもかかわらず見つからなかった経営計画書をいとも簡単に見つけた。素晴らしい感覚を身に付けていると感心をした。が、本当の所、今日Iさんはウエルカムボードの名前を間違えてしまったというミスをしてしまったので、その「汚名挽回」を狙ったということかもしれない。その時のIさんが「してやったり」という感覚に基づいたドヤ顔を一瞬していたことを私は見逃さなかった。いずれにしても、Iさんの小さなミスは見事帳消しである。

そんなドタバタ劇を繰り返しながら、モリチュウの日々は進んでいる。

2018.10.03

YES-NO Question

よく時代劇で「殿、ご英断を!」と家臣が迫るシーンがある。その後のよくあるパターンは、「うーん」と頭を悩ます殿の姿がアップになり、そして家臣たちが片膝をつきながら英断を待っている姿が続くというものである。

このシーンを見ると、この国の殿の周囲には何とも間抜けな家臣達が集まっているなぁという印象を持ってしまう。大体、殿ご英断をと迫るのは、合戦をするかしないか、とかその合戦の戦術を決めるときであるが、最悪は、何の提案もせずに「ご英断」を仰ぐパターンである。これはまさに「ぼくたち分からないので、どうしたらいいか教えてぇ」と言っているだけで、いわゆる「どうしましょうか」シンドロームであり責任感のかけらもない。次は「Aパターンで行くか、Bパターンで行くか」と提案をし、「ご英断」を仰ぐパターン。これも実は前のパターンと似たり寄ったりで、あくまでも評論家の域を出ない。つまり質の悪い「どうしましょうか」シンドロームであり、いわゆる’HOW?’Questionの域を出ない。特に提案が出来るくらいなので頭がよく、オレは出来ると思っているが、実際は責任感がない。

評論家の域を超えるためには、提案をした後で「私ならこれこれこういう理由で、Aパターンで行くのが得策だと思います」と自らの結論をしっかり伝えることが大切である。これは'YES-NO Question'である。

幹部は社長に対し常に'YES-NO Question'を投げかけられるようになったら、一流に近づいたと言えるのではないだろうか。モリチュウでは社員に一流になってほしいので、「どうしましょうか」は受け付けないというルールになっている。「どうしましょうか」と聞かれると、私は「どうしたいの?」と聞き返す。本来は質問に対し質問で返すのは失礼であるが、それを承知で敢えてやっている。社員は大変である。しかしこれが社員を成長させるのである。

2018.10.02

ご縁の自覚

「ご縁の自覚」

今日の「モリチュウ日めくりカレンダー」のタイトルである。
「今の自分があるのは全てご縁のお陰であり、全てのつながりの結集である。そして今日のご縁が未来を作る。ご縁は来るのを待っているだけではなく、自らつかみ取る姿勢が必要だ」といったことを話した。

先日ある情報をつかむ上で、看板にある電話番号を見つけ電話をしたところ、なしのつぶてであったがその後何度か連絡をしたらご縁がつながった。それが今実を結ぶかもしれない。そして、今日はイアンさんというアメリカ人と一緒に食事をした。彼は非常に面白い人であり、爆笑の二時間半、英語と日本語を織り交ぜて考え方の違いを共有するのはとても刺激的である。

こんな彼との出会いは、川口駅前に借りているレンタルオフィスでたまたま私から挨拶をしたのがきっかけである。そして今月彼の両親が日本に来るので一緒に食事をする約束をした。勿論ここから何が生まれるかは分からないが、何かが生まれる可能性はある。人生の楽しみである。

何が起こるか分からない未来に対しては、自ら立ち向かっていく姿勢が必要だ。勿論どうしようもないこともある。そういう時は、つべこべ言わず受け入れる。つまり諦める。しかしそれでも自分で出来ることは山ほどある。要するに自分に負けないことが最も大切である。