社長ブログ
2018.10.12
理系の方が国語能力がある?
先日、社員と話をしていて、面白いことに気が付いた。
その社員は理系の学校出身であったが、なんとセンター試験の国語はほぼ満点であったということである。そんな優秀な社員がモリチュウにいるということに今更驚いた訳ではあるが、同時になぜ理系の人が国語で良い点数が取れたのかが不思議であった。
かく言う私は、国語の点数が良くなかった。学生時代は比較的読書は好きであったが点数が取れなかった。そんな自分の経験と今回の話を照らし合わせて「そうか」と合点がいった。
読書好きの人は、作者の意図や行間から出てくるメッセージを読み取ろうとしたり、登場人物の言葉から想像をしたりイメージを膨らましたりする。つまり想像力豊かなタイプである。しかし国語の試験の場合、出題されている文章の中から答えを見つけることが多い。理系の人は物事をロジカルに考えるので、「こうなって、こうなるから、こうなる」と思考を進める。なので、問題に対する答えを論理的に文章中から見つけることができるのである。つまり、国語の試験問題の答えは、ロジカルに導き出せることが多いということである。そして私の様に文章を読んで勝手な想像ばかりしている非論理的タイプの人は国語の点数が取れないわけである。
同じ国語能力といっても、「国語の問題の答えを見つける能力」と「書かれた内容を理解する能力」と、「文章から出てくる感情を想像し世界観を広げる力」を混同してはいけないと、思った次第である。