社長ブログ
2018.10.28
鉄
日曜日はアートシーン
都内のとあるレストランで見た手摺というか、ハンドレールというべきか・・・。オールドアメリカンなスタイルのお店のアートワークで、木基調の内装に非常にマッチしている。
全体的にはシンプルな形状であるが、支持柱に曲げ加工がなされ、それが連続すると流れが生まれ、全体が一つの作品となる。総じてとても柔らかい雰囲気になっているが、その雰囲気を演出している要因は全体のフォルムと「鉄」という素材である。鉄は物質的には固いが、見た目はとてもやさしく、やわらかい素材である。特に無垢材からは朴訥とした表情がにじみ出てくる。私はそれを良く「素材が語りかけてくる」と表現している。鉄は赤錆が出るという理由で避けられ勝ちな素材であるが、室内装飾であれば十分に使え、その魅力をいかんなく発揮できる。
鉄の語り掛けてくる声をしっかり受けとめ、その魅力を十分かつ分かりやすく伝えられたとき、初めて一流になったと言えるような気がする。