社長ブログ

2018.09.10

万有引力との闘い

地球上であれば、必ず万有引力が働いている。

これは、本当に特殊な環境を除けばどこにいても働く力である。そして、私たちはそのお陰でよく物を落とす。この落とすは「ものを無くす」という意味での「落とす」ではなく文字通り、高いところから低いところに物を落とすという意味である

今日はふとした瞬間に、ペンが机から転がり落ちた。肘にあたった紙が机から滑り落ちた。手に取ろうと思った鍵が取り損ねて床に落ちた。かけ損ねたタオルが落ちた・・・など毎日何回かは物を落としているはずである。

同じように、工場で作業をしているとよく物を落とす。工具を落とす、ビスを落とすなど日常茶飯事。書類や伝票を落とすこともある。しかし最初に言った通り、万有引力が働いている限り必ず物は落ちる。そしてそれは避けられない事である。しかし落とすと拾わなくてはならず、そこに多くにエネルギーを使う。要するに面倒くさい。精神的にも悪影響を及ぼす。つまり、万有引力に対し「っざけんなよ!」なんて言ったりして機嫌が悪くなっている。

何を言いたいかと言うと、作業改善や生産性は万有引力を意識すること、つまり物を落とさない工夫をすることで劇的に向上するという仮説が成り立つのではないか・・・ということである。必ず物が落ちるということであれば、落ちない工夫をいかにするか。作業スペースを広く確保するとか、例えばホウキなどの細長いものは倒れないようフックをつけるとか・・・。

絶対的に働く力なので、気を抜くと、頻度高く物が落ちたり倒れたりする。ここに注目して改善をすれば、頻度が高い分だけ、生産性が高まるということになる。普段意識していないことだから、逆に意識してみる価値があるのではないか。