社長ブログ

2018.08.18

H君の旅

今日、我が社の社員であるH君が岡山に行った。

彼は模型が大好きで、わざわざ新幹線とローカル線を乗り継いて岡山にある模型屋さんに行くとのことである。何でそんなことを知っているかと言うと、昨日恒例の「社長飲み会」があり、その場で嬉しそうに話をしていたからである。H君はどちらかと言うと人との接する仕事より現場で黙々と働くことが好きなタイプである。決して外にどんそん出ていくタイプではない。しかし、今回は思い切って遠くまで一泊で行くことを決意したという。

なぜ、思い切った決断が出来たのか。もちろん趣味の模型のことでどうしても行きたかったというのもあるが、実際に行動に移せたその背景を自らが語ってくれた。「行きたいなぁと思っていたんですが、遠いしと思ってちょっとだけ躊躇したんです。でも以前にもっと遠くに行った経験があったので、ちょっとまぁ大丈夫だと思って、行くことにしちゃいました」。

少し背伸びをした経験をすると、以前は大変だ、ムリだ思っていたことが簡単に見えてくる。そしてそのことが自信につながり、更に積極性を増すことになる。自分の未知の世界は怖いので躊躇するが、それに対し挑戦をする人が、経験という財産を得て自己成長をしていく。社員には少し背伸びをした経験をさせ、受入れの許容量を増やすようにしていかなくてはいけないと思った。そしてチャンスは与えるが、それを受け入れるかは社員自身の決断。「頼まれごとは試されごと」の精神が明暗を分けるのである。