社長ブログ
2018.08.26
お魚さん
日曜日はアートシーン
この壁面の装飾は、あるホテルの壁にかかっていた物である。海辺だったので魚をモチーフにした作家の作品であろう。白い壁に、なんともユーモラスな表情をしながら小魚たちが群れている様子は、非常にインパクトがある。そして部分的に尾びれと体が重なっている部分があり、レリーフ全体に奥行き感を出す工夫をしている。
製作方法はアルミ鋳造である。壁面に付けるので軽量化が求められるので当然の選択となる。そして表面をバフ研磨で磨きをかけている。この光沢を出すにはAC7Aという材質でないといけない。
拡大をした写真をよく見ると、目の部分や口の先は意外とラフな仕上がりになっている。実は丁寧に仕上げしぎると全体のエネルギーが失われ、レリーフ全体の強さと手作り感が失われてしまい、作品に勢いがなくなる。適度にラフな感じが実は味なのであるが、日本でこの感覚は伝わりにくい(手を抜いていると勘違いされる)。
今度、自宅用に一つ作ってみたいと思った。