社長ブログ
2018年07月
2018.07.31
社員思い
今日は珍しいメンバーでの懇親会であった。
その中の一人、素晴らしい業績を上げている社長が面白い取り組みについて話をしていた。それは、熊谷の気温が35度を超えたら、暑い現場で働いている社員に1000円を支給するという取り組みである。35度を超えた日には毎日支給をする。そして、1000円という額にも意味がある。それは、旦那さんだけではなく奥さん(あるいは恋人)と「今日は暑かったね」といって二人でビールを飲めるようにする為だとのことである。そういう社長の下で働く社員は本当に幸せだと思う。
かく言う私はどうか・・・。残念ながら私は自らはやらない。なぜならば、最近のテーマである「社長が言い出したことを、社員はやらない、感謝をしない」という原則の元に働いているモリチュウの社員は、もしそのようなことをやったとしても、「社長、ドーモー」と言って、三分の一程度の社員ががサンクスカードを一枚書いてくれればめっけもので、それ以降はは当たり前となってしまい、いつの間にか既存権益となり、忘却の彼方となってしまう。
社員を大切にしたいという気持ちはどこの会社の社長も一緒である。肉体的、そして精神的健康について気を配るのも当たり前の姿勢である。しかし、与えること、あるいは与えられていることが当たり前になることは危険である。なので、このブログを読んで社員が希望をするのであれば、上記のような取り組みを自らの力でつかみ取ってほしい。そして自らの力でつかみ取った成果に対しては、達成感と感謝という宝物が加わる。「誰かが何かをしてくれる」という考えは葬り去らなくてはいけない。
帰りに川口駅東口にある「凪ラーメン」に寄った。そこで社員さんが「社員塾の宿題なので」といって点検シートを作っていた。夜10時半にいやいやながら仕方なく、しかし自主的にである。そしてその社員は「生田社長はすごいです!」と語っていた。この社員は自ら動き、そして輝いていた。彼が与えられていたのは「機会(チャンス)」である。
無償で与えることがいつも正しいのではないことを象徴している顔であった。
2018.07.30
「どうしましょうか」はNGワード
今期の経営計画書に「『どうしましょうか』と言わない」と書いてある。
これは勿論新入社員には適用されない。しかし2年めからは適用している。実は最初は幹部だけに適用をしていたのだが、2年目からの社員にも適用することにした。遅い早い関係なく「どうしましょうか」と言っていてはいつまで経っても成長しないからだ。
「どうしましょうか」と上司に聞く人はいつまでも「人の後ろ」をついていきたい人である。そうするといつまでたっても「自立」が出来ない。「どうしましょうか」を言い続けていると「頼る癖」がついてしまう。常に「わからない」、「どうしよう、どうしよう」を繰り返し、「誰かがやってくれる」のを期待している。結局甘え、逃げているのである。これを繰り返すと弱い人材になってしまう。なので社員を成長させ自立させるには、間違っていてもいいので「自分で決定をさせる訓練」が必要である。
何かをする時、社長が決めてしまうと、社員は楽である。にもかかわらず(先日のブログでも書いたように)社長が「やろう」と言ったことはやらない(笑)。なので自分で決めさせ、自分事にすることが大事だ。「どうしましょうか」と聞かれたときは「どうしたらいいと思う」、あるいは「どうしたいの」と聞き返すことにしている。
こうなると、社員はきついが、社員に気づかせるまで忍耐をする社長もつらい。しかし、社員を成長させ、社長と社員の判断基準の擦り合わせをしていくには、このやり取りを繰り返すことが必要なのである。
最近は、飲み会の席で自分でオーダー出来ない人が多い。そんな若手には多少荒っぽいが、このような教育が必要なのだと思う。
2018.07.29
ボンズさんのモニュメント
このモニュメントは川口元同駅近くにあるシティデュオタワーに設置されている。
ここは叔父の故森行世が手掛けた再開発高層ビルであるが、叔父は必ず再開発される前の歴史(とき)を大事にしていた。そしてそのシンボルとして設置されるのが赤川さんの作品である。
赤川さんはその意図するところをしっかりと理解し、絶妙に作品に投影する。この作品もかつて鋳物工場であったこの場所に思いを馳せ、おじいちゃんが孫にその歴史を語り、孫がその意思を汲みながら新しい未来に向かっていく姿を表現している。そしておじいちゃんのポケットにはちゃんと小道具が仕込んである・・・というユーモアまで付いている。
歴史はそこに必ずあり、お金では買えない価値がある。建物はなくなっても、そこに流れた汗や感動やほろ苦い思い出は残る。そして新しく来た人たちにも、そんな歴史を少しだけ知ってほしい・・・。
こういう使命を担っているのが、ボンズさんのモニュメントなのである。なので「高い」とか「もっと安くできる」とか言われると、悲しくなる。Priceless・・・そういうことを理解してくれる人たちと仕事がしたい。
2018.07.28
金融機関に時代の変化を見た
先日、午後5時過ぎに地元を歩いていた。
その時に、「あれ?」と見覚えのある顔を見かけた。反対方向から歩いてきていたのだが、同僚と話をしながらであったので、私には気が付かなかったようである(というか、そもそも関心がなかったのかもしれないが・・・)。それは、ある金融機関の職員であった。その時、「銀行員が午後5時半にすでに駅に向かって歩いているのか」・・・と驚いたと同時に「こんなにも時代は変化をしているのか」と実感したのである。
金融機関と言えば(感覚的には)少し前まで不夜城よろしく深夜まで残業をするというのが一種スタンダードな印象であった。確かに最近は「ITをはじめとした様々な技術を導入しながら大分残業も少なくなってきたんですよ」とある支店長から聞いていたが、毎日ではないにしろ、保守的の代表格である金融機関でここまで時短が進んでいるのは驚きである。
働き方改革が叫ばれ、時短の推進を国全体が進める中、「そうは言っても・・・」と思いたくはなる。しかし「そうも言ってられない」のである。そしてその背景には、厳しい競争にさらされているという現実があるのであろう。
やはり外圧で変化するのである。そしてそれを前向きな変化に結び付けていかなくてはいけない。外圧歓迎の気持ちながら時代の変化をとらえていきたい。
2018.07.27
暑気払い
今日は会社の暑気払いだった。
暑気払いはここ数年恒例になっている。会社の指示で行うのではなく、企画は社員が自主的に行っている。そして社員、老若男女問わず全員楽しそうにしている。その姿を見るのは本当に嬉しい。
そして経営計画発表会で社長賞を取った社員が、その賞金の一部を負担する。今日も社長賞を取ったベトナム出身のクオンさんが「社長賞を取れたのは協力をしてくれた皆さんのお蔭です」と挨拶をする場面があった。勿論それも強制ではなく自主的にである。こんな文化が会社に少しずつ醸成されていることが更に嬉しい。
飲んでいる最中は馬鹿話ばかりで、ずっとゲラゲラである。そして特に今回はEGセミナーを受けた社員のプロファイルで盛り上がった(EGとはエマジェネティクスの略で、各個人の脳構造を4色で表現し、特長を分かりやすく伝えるもの)。まだ受けていない人は、「俺は何色だろう」と興味津々で他の人の話を聞いている。
暑い日が続き、ヘタっているかと心配であったが、皆元気だ。今日は「早朝勉強会」もあったにも関わらず、皆元気に二次会のカラオケに行った。
そんな姿を見て、一番元気になったのは紛れもなく、そう、私自身である。
2018.07.26
雇用契約面談
本日は雇用契約書の面談を行った。
全部で二回に分けて行ったが、今日で全員完了をした。お給料は社員の最大の関心事であり、同時に絶対に満足しないものである。それなのでしっかりと明確に説明をする必要がある。そして最終的にはお互い一生懸命頑張ろうと言えるのが理想形である。
今回は有難いことに皆さん非常に協力的姿勢を示してくれた。毎回このように上手くいくとは限らないが、良くても悪くてもそれを社員に包み隠さず話す正攻法が結果的には良い方向に行くのではないかと思う。そして、こうすれば上のランクに上がれるという道筋をしっかりと示すことも大事である。
進むべき方角と、その方法を具体的に示してあげると社員は頑張れるのではないか。そして、まだまだ不完全ではあるが、人間対人間だから、本音で話をすることが大事なんだと思った。
理解を示してくれている社員に対し、より一層頑張ろうと気持ちを持った。そしてそういう気持ちを持てるのは、まぎれもなく社員のお蔭である。感謝感謝である。
2018.07.25
すごい会社
今日は社員と4人で会社見学に行った。
今日行った会社は、異業種である製本会社である。モリチュウは金属の会社なので、全くの異業種であることな間違いない。
しかし、実際に行ってみると、同じ製造業であることには違いがなく、大変参考になった。特に参考になったのは、品質管理の点である。作業前の点検は当たり前であるが、一時間ごとに、本が乱丁なく装丁されているかチェックし、記録をしている。その徹底さがお客様の信頼に繋がっている。それ以上にすごいのは、製本の会社なのに紙くずが落ちていないということ。当たり前のことが、徹底して出来ていることがすごい。
今回ベンチマーキングに行った会社はホントに凄い会社である。今日一緒に参加した3人がその凄さを感じられるかどうか。それで感度の高さが分かり、自社の実力がわかる。
明日、ベンチマーキングの振り返りを行う。その際にどのような意見が出てくるか。とても楽しみである。
2018.07.24
脱真面目へ・・・
何を隠そう、私はよく真面目だと言われる。先日も同じ工業団地の大先輩経営者に「森さんはお父さんに似ず真面目だねぇ」と言われた。また、その前には他の先輩経営者からも「森さんは真面目だよな」と言われた。
昔から真面目なことは良いことだと思っていた。しかし、どうも「あなたは真面目だ」と言われると嬉しくないし、なによりも面白くない。なんか「堅物」のようなイメージがあるし、実際そうなのだと思う。これはきっと、私の祖父の影響であると思う。なぜならば、会長(私の父)が夏休みにうかれて盆踊りを踊っていたら、「男のくせに盆踊りなんか踊ってんじゃねぇ」とゲンコツをくらったという逸話が残っているくらい真面目な祖父だったからである。
よく考えてみると、真面目な人は完璧主義で何でも自分でやろうとする傾向がある。私もそんな傾向があるが、それでは社員が育たない。そして実際歳を重ねてくるとそうもいかなくなってくるというのも事実である。最近もHPの件で話を聞いているとどうも飲み込みが悪くなっていて、社員の方が理解が早い。
といことで、少し肩の力を抜いて、脱真面目を進めて行こうと思う。不真面目は良くないかもしれないが、脱真面目ならいいよね、ということで、皆さんよろしくお願いします。
2018.07.23
社長の言うことを聞かない社員がまとも
暑い日が続いいている。
先日、友人のM君が小さなファン(扇風機)のついた作業服があると教えてくれた。この暑さの中、屋外で働く社員は大変だろうと思い、とりあえず一つ買ってみた。そしてある社員に試しに来てみるように言ってみた。その翌日「どうだ、涼しいか?」と聞くと、「いいですねぇ」とその社員は応えた。
数日後、その社員はもとより、他の社員もそれを着ていない。「あれ、どうしてかな」と聞くと。「長袖なので作業がしにくいので・・・」とのこと。そしてその後、誰も着ていない・・・。
このように社長が良かれと思ってやったことは、大概上手くいかない。もちろん「どうだ?」聞けば「いいですね!」と当然答える。それは「これ、ダメですと」と、社員は社長に言えないからである。「折角お金を払って社員のためを思って買ったのに・・・」と言っても、社員にとっては有難迷惑なのである。なので、何も言わない方がいいのである。ただ、事前に「皆さんの心の中は見えないので、ちゃんと必要なことは言ってくださいねぇ」とは言っているが・・・。
ただ、そればかりでは組織は動かないので、社員を動かす必要がある。そして、その秘訣を書いた本が、経営の師匠である小山昇さん著で出版された。タイトルは、
「人を動かしたいなら、『やれ』と言ってはいけない 思い通りに部下が動く“すごい"伝え方 」。
なんか、面白そうである。さっそく読んでみようと思う。
2018.07.22
パウル・クレーの絵を見て
先日日本経済新聞の日曜版にパウル・クレーの絵が掲載されていた。
パウル・クレーはパステルカラーの柔らかい色調が多く、好きな画家の一人である。
この絵のタイトルは「バルトロ:復讐だ、おお!復讐だ!」で、モーツアルトのオペラを題材に描かれたとのこと(日本経済新聞より)。
声量豊かなオペラ歌手から放たれる豊かな声の広がりの描写とパステル調の色彩からは「復讐」というイメージは伝わってこない。オペラ歌手の描写そのものもどこかユーモラスだ。「復讐だ」と言っていながらも、実はその浅はかさに、嘲笑を加えているのではないか、さらに「復讐」という題材ではなく、「オペラを歌う歌手の姿」を題材にしていると考えれば、そのタイトルとは関係なく、純粋にオペラに対する感動を色彩に表しているのかもしれない。
絵画、特に抽象画は、見た目の第一印象、色の雰囲気や全体の構図などのバランス、あるいはアンバランスを楽しむ。そしてそれがなぜそのように描かれているか勝手に想像する。想像の糸口は、その時の書かれた画家の生活状況や精神的背景などが重な要素になる。
絵画を見ながら様々な事柄を想像し、思考を巡らせる。そこから思いもかけない発想に結びつくこともある。こんな勝手な想像をしながら思考遊びをするのが、印象派や抽象画の一つの楽しみ方であると、勝手に考えている。
まぁ、難しいことを考えるより、見ていて気持ちが良ければそれだけでいいのではあるが・・・。
- 1 / 3
- 次のページ »