社長ブログ

2018.06.03

日曜日はアートシーン

先日、大阪に出張に行った際に見つけた透かしのレリーフ。

細かい網目の中でひと際目を引く美しいレリーフを見つけた。唐草の中に浮き立つ鳥は孔雀であろうか。孔雀は何と言っても、優雅で美しい。様々なところで抽象化されデザインのモチーフに使われている。そしてその美しさから、愛、美、幸福、富、繁栄の象徴とされている。その孔雀が左右シンメトリの唐草文様の中心にバランスよく溶け込んでいる。

材質は多分鍛鉄であろう。そして透かしのレリーフの本当の美しさは表からではなく内側から見たときに分かる。これはステンドグラスも一緒である。キリスト教の教会を外から見てもステンドの美しさは分からないが、内部から見るとその色彩の美しさに「はっ」と息を呑む…という経験をした方も多いと思う。

「このレリーフもきっと内側から見ると・・・」と思って見てみると、やはりそうであった。外側から見ただけでは分からない文様の美しさが浮き出てくる。そして何気なく配置されている網目とそれらをつなぐ構造部もしっかりデザインされていることが分かる。

このビルのオーナーがきっと「繁栄」を願って設計をしたのであろう・・・とその思いを作品から感じ取ることができた。

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