社長ブログ
2018.06.17
前川小学校門扉
川口市立前川小学校
昨年、前川小学校の建て替えに伴い、正門の制作をさせていただいた。
この門扉は、既存で今回の工事箇所の反対側に設置されている門扉と同じデザインで制作をすると言う課題があった。これは、「リバースエンジニアリング」と言われている方法で、すでにある現物から同じものを製作する技術である。文化財の復旧などにもその後術は使われている。モリチュウではかつて新宿区にある四谷見附橋の照明灯の復旧の仕事をしたことがあるが、それ以降事故破損等も含め様々なところで現物からの復旧の仕事をしている。
さて、前川小学校であるが、鋳物の特徴である造形性がしっかり発揮されている作品となっている。アルミ鋳物のパネル部分は、黒の塗装をした後に拭き取り仕上げをすることで凹凸を際立たせるとともに、アルミ鋳物の素材の色をしっかりと生かしている。フレームはステンレスで構成されている。構造上若干フレームの幅が広くなってしまっているところは残念ではあるが、アルミとの色合いもしっかりマッチしており、全体的にバランスが取れた門扉となっている。
ちなみにモリチュウでは、鋳物部分のみではなく、フレームやレール部分の製作にも対応している。