社長ブログ
2018年04月
2018.04.17
アマゾンダッシュ
コンピュータが生まれた。
インターネットでそれぞれのパソコンが繋がった。無線LANの普及で更に世界が狭くなった。世界中から多くのデータが集まる。インプットの世界では、キーボード入力から音声認識へ進化。指紋認証、顔認証、更に「歩き方認証」というのも研究されているらしい(確かに歩き方にはそれぞれ特長があり、同じ歩き方をする人はいない)。集められたビッグデータをさまざまな角度から分析し、ビジネスや防犯などに使う。AIはプロの棋士に勝つほどの知能を持った。言わずと知れたことだが、ITの世界は日進月歩だ。
アマゾンダッシュというのがあると言う。
例えば、洗剤の入っている棚があるとする。その棚にボタンが付いていて、数が少なくなったとき、そのボタンを押すだけで発注がかかるというのである。そのボタンには商品(この場合は洗剤)情報が登録されていて、またネットにも繋がっているので、発注がかかるというのである。アマゾンの「ネットにつなげないと買えない」という唯一の欠点を克服するものである。ここには「いかに楽に買わせるか」、「比較させない」、「囲い込み」と言ったしたたかな戦略がある。これを知った時、「なるほど、これはトヨタカンバン方式の進化系だ」と感じた。
世界は変わる、時代も変わる、好き嫌いを言ってはいられない。しのごの言わずにやってみる。なのでアマゾンダッシュをやってみようと思う。ただ、大切な事が一つある。どの洗剤を登録するかは、カミさんに確認することを怠ってはいけない、ということだ。
2018.04.15
ボンズさん
ボンズさん
いよいよボンズさんの登場
昨日は、久しぶりの川口駅周辺の作品を一緒に見て歩いた。
ボンズさんは、本名赤川政由さん。銅板鍛造作家である。つまり銅の板を叩いたり折り曲げたりして作品を作る。ボンズは、坊主(ボウズ)の方言だとか。意味は子供を指す。本人と話をしていても、ボンズそのものである。
実は、ボンズさんの作品は、数多く川口にある。
いつまでも子供心を忘れないボンズさんではあるが、作品には必ず深いメッセージが込められている。
それは、川口の場合は「街の記憶」。変わりゆく街並ではあるが、かつてそこにいた人や、そこにあった日常生活を感じさせる作品。市井には教科書に載らない営みがあったはず。その誰しも忘れてしまいそうな記憶を、疎かにしてはいけないと、作品が優しく、そしてさりげなく語る。
「街の記憶」は川口を代表する建築家であった、叔父でもある森行世さんが常に建築作品に織り込んで来た。森行世さんとボンズさんは常に一緒に歩んで来た。
ボンズ作品マップを作成しなくてはと思いながら、まだ出来ていない。これをするのは自分だと自覚してはいるが。
2018.04.14
休日出勤
今日は土曜日で会社はお休み。
しかし、お客様のご依頼で急ぎ対応をしなくてはいけないことになった。
そこで、社員で出社できる人は出て来て対応をしてくれた。
前は、「悪いんだけど、どうしても間に合わせたいので明日出れるかなぁ」と聞いていた。
もっと昔は、仕事が忙しくなると会社を休む職人がいて困ったという話を会長から聞いたことがある。
今は、「納期に間に合わせるため、明日出社してもいいですか」に変わった。
まだまだ不十分ではあるが、お客様のご要望に応えしようという気持ちが社員一人ひとりに芽生えて来ている気がする。こういう頑張っている社員にしっかりと報いるのが、社長の大切な仕事。肝に銘じなくてはいけないと感じた。
休日出勤してくれたみんな、ありがとう!
2018.04.13
環境設備点検
今日は月に一回の環境整備点検。
環境整備点検は、毎月1回会社の整理整頓ができているかをチェックする日である。
「トイレは綺麗」とか、「床の拭き掃除はスケジュール通りに出来ているか」とか、「窓ガラスは綺麗か」など、全部で21個のチェック項目があり、それを○×で判断する。判断するのは社長に加え、幹部社員2人の合計三人で行う。
この日の朝は慌しい。
早い社員で6時位に来て点検に備える。各部門で競争をしているのでお互い負けたくないのもあるが、同時に賞与の査定にも影響するので頑張る。現金なのであるが、現金は私も好きなので文句は言えない(一生懸命お掃除をする社員の写真をアップしました)。
この活動を始めて7年目に入る。「継続は力なり」で以前に比べると大分会社が綺麗になった。そしてそれがそれなりに維持できている理由の一つはこの環境整備点検のお陰である(もう一つは朝30分のお掃除タイムである)。ただ、環境整備に終わりはない。今日も課題が見つかった。私にとっては、更に継続して会社に磨きをかけて行こうと、気持ちを新たにする日でもある。
2018.04.12
終わりの時間を決める
今日はめまぐるしい一日だった。
朝一番から業績チェックの会議(7時15分から8時まで)、
その後お客様ご来社、
新郷工業団地にて電力委員会参加(自分が委員長を務めている)、
マーケティングに関するコンサルタント様と打ち合わせ、
その後、先進的な会社の会議に幹部二人と見学、
と言った感じであった。
一日を有意義に、つまり多くのことを成し遂げるにはスピードが大事であることは当然。では、どうすればスピードが早くなるかというと、スケジュールをしっかり組んでいるかが重要。スケジュールを組むとは、始まりの時間を決めるのは当然だが、終わりの時間を決めることが大事だ。つまりテレビ番組表と同じ様にスケジュールを組む。なのでGoogleカレンダーでスケジュール管理し、表示は一常に週間単位である。ちなみに私のスケジュールは全社員と共有されており、丸見えである(笑)。
朝の会議は8時までには終了。なぜならば8時から朝礼なのでその前には必ず終了しなくてはいけない。
新郷の会議は11時ぴったりに始まり、終了は12時(今日はちょっと遅れたが)。
マーケティングコンサルタントのIさんとの打ち合わせは超スピード、余計な話は無し。内容は超濃い。さすがだと感じた。
このスピード感を鈍らせる要因が発生するのを極力避けている。
特に、私にとって意味のない無駄話に付き合うことほどストレスが溜まる事はない。
2018.04.11
会社説明会
先日18の社員が入って来て入社式を行ったかと思ったら、すぐに19の新卒採用。今日は第一回目の会社説明会を行った。
モリチュウは77年の歴史のある会社。
今回初めて創業からこれまでのムービーを作った。もちろん創業当時の映像が残っているわけではないので、写真を組み合わせての制作。その中で創業者の祖父と遊んでいる自分写真があった。また、現会長の若かりし頃の写真もあり、大変興味深かった。また、現在川口市新郷にある本社が出来たばかりの写真もあった。
過去を見てばかりいては何も進まないが、写真と写真の間に流れる時間に想いを馳せてみると、創業からの歴史から見えてくる人格ならぬ社格が垣間見えてくる。多くの人に助けられた。ご縁の大切さ。これがモリチュウの原点、変えてはいけないことだと思う。
ただ、少々気になったのが、仕事をしている風景がいかにも少ない。仕事中は写真撮影どころではなかったと、理解をしておこう。
2018.04.10
大連出張(2)
大連出張4日目(4月6日)
当日は霧なのか、黄砂なのかガスが立ち込めているような天候。そして寒い。
その後雨が降ってきた。気温1.5度。そのうち更に寒くなりとうとう小雪になった。
大連は桃の可憐な花が咲き誇っていたが、その中に小雪が舞う。これを中国語で「桃花雪」という。
そのままではあるが、大連でも珍しいらしい。
その日訪問をした鋳物工場は、羨ましいほどの設備投資をしたばかり。真新しい自動造型機、砂処理設備と砂を貯めておくタンク、ショットブラスト。鋳物は砂で品質が決まるというが、砂を十分に寝かせることができるタンクがあると、砂の湿度のムラが無くなり、砂の量を豊富に持てると生産の自由度が増す。問題になっている環境対策もバッチリ、政府のお墨付きとのこと。
よく聞くと、その工場の社長の息子さんは、アメリカに留学している。「大学は日本で行かせたい」と言っていた。なんともスケールの大きな話である。
寒いからと言って、縮こまっていられないと感じた。
2018.04.09
大連出張
先週大連に出張した。
メインの仕事は協力会社への訪問。
コミュニケーションを良くして円滑なお取引を継続することが目的だ。
つまり、本音で話せる関係づくりが大切である。
その為に、打合せの後一緒に昼食を食べるのが恒例となっている。
今回は、新鮮な海産物と野菜が美味しい地域への訪問。厨房前で素材を選び注文、その5分後には最初の料理が出てきた。さすが中華料理、早い。
前後して出てきたのが、半透明のおちょぼ口のプラスチックの容器に入ってきた透明の液体。
これも恒例の白酒(バイチュウ)である。白酒は、コーリャンが原料の蒸留酒。なんとも言えない香りが口の中に広がるが、同時に度数が非常に高い。正直美味しいとは言えないが、とりあえず乾杯(カンペー)となる。
しばらくして遅れてもう一人参加。すると、「今飲んでいるお酒を戻せ」とニコニコ笑いながら言う。素直に戻すと、うしろから出てきたのが小さいポリバケツのような容器に入った別の液体。なんとこちらも白酒。「知り合いの人にもらってきた。こっちの方が美味しいから」という。密造酒か?と思いながら飲む。舌と喉がビリビリ痺れる。「65度くらいかな」と言っていたが、何しろポリバケツ入りだから分からない。
昼の飲酒は閉口だが、こちらの習慣。「協力会社の歓迎の意味もあり、コミュニケーションを良くするためにも大切なことである」と考え、結果的に楽しんでいるのである。
ちなみに後から分かったことだが、密造酒ではなく、変な混ぜ物のない安心できる白酒とのことで、ここでも歓迎の意を察することができた。大変嬉しいことである。
2018.04.08
さとうそのこさん
「さとうそのこ」さんは、私が尊敬する銅板鍛造作家である赤川政由さんの奥様である。
その赤川さんのことは今後たっぷり書く機会があると思うが、今日は「さとうそのこ」さんである。
さとうさんも作家の一人で、特に人形作家と言われている。かつては「その子人形」で知る人ぞ知る人気作家であり、小学校の音楽の教科書の表紙を飾ったことがある。が、その才能は人形作家を超えていると、私は感じている。最近は平面での表現も増えており、絵本の挿絵を書いたりもしている。
表現はその人の中から出てくるものなので、作風そのものであるが、とにかく優しく柔らかい。「ほのぼの」という表現が最も相応しく、まさに春の作家なのだ、と感じる。
多くの作品に中で、私が特に好きなのは立川の保育園にある壁面レリーフである。モザイクで子供たちを表現しているが、その輪郭を赤川氏の銅細工で制作している。それにより全体が締まり、そのこさんの色彩が引き立つ。
残念ながら立川の幼稚園はモリチュウのプロデュースではないが、この組み合わせは是非モリチュウの手で再現したいと思っている。
2018.04.02
新入社員
今日は、入社式だ。
我が社にも新しい社員が二人入社をしてくれた。
採用が厳しい時代に、大変嬉しいことである。
これで新卒の定期採用を始めて8年めになる。
弊社の入社式は比較的簡素であるが、毎年欠かさないのが創業者へのお墓参りである。
創業者である森徳三郎のお墓は川口市の錫丈寺にある。
経営の原理原則を教えていただいている株式会社武蔵野の専務である矢島様が常におっしゃている「ご縁の自覚」を常に意識してほしいという思いで行っている。
創業者が会社を興し、それを引き継いできた現会長、多くのお客様と協力会社、そして献身的に働く社員たちに支えられ77年の歳月が経った。さらに新たな歴史を紡いでいくために縁あって新しい社員が入る。数多くある会社の中で弊社を選んでくれた二人にこころから「ありがとう」である。新入社員の二人に大いに期待したい。