社長ブログ
2018.03.01
返事
今日は息子の高校の卒業式だった。
息子は故あって大阪の高校に行っており、中学時代から親元を離れ寮生活をしていた。
そんな6年間は本人にとってどんな経験となったのかは分からないが、いずれにしても卒業という
ゴールを迎えた一種の達成感が、本人の晴れやかな姿からも感じることができたことは素直に嬉しかった。
さて、今日は300人を超える卒業生がいたが、当然だが一人ひとり名前が呼ばれる。
はじめは何気なく聞いていたが、段々それに対する「返事」がとても気になり始めた。
いわゆる「はい」から始まり、「はい!」「あい」、「はぁい」、「ふい」、「はぃ」、「はーい」、「ハイッ!」、「ふぁい」、「へぃ」、「はぁぃ」・・・
「ハリのある大きな声」や「蚊の鳴くような声」など千差万別。ただ概して小さくハリの無い声が多かったような気がする。
よく観察すると、「元気な返事をする生徒が多いクラス」と「そうでないクラス」がはっきりと分かれていることが分かった。やはり、「返事の良いクラスはまとまりがあり、良い雰囲気なんだろうなぁ」、「自信と誇りをもてるよう先生が指導をしているんだろうなぁ」と考えてしまう。また、ある生徒が良い返事をすると、隣の人も良い返事をする傾向にあった。「良い返事は伝播するのかなぁ」とも感じた。
様々な返事を聞いていて、「ビジネスシーンでは、強い組織力が求められるが、そのバロメータは社員の返事の仕方で分かるんだ」と改めて気付いた。もし国を守る軍隊で「はぁぃ」なんてだらけた返事がまかり通っていたら、「スピード感」、「強さ」、「まとまり」などは全く期待できないだろう。
高校を卒業し、大学に進学する彼らの多くは、大学で「返事の仕方」を学ぶことはまずないだろう。そうなると教える場所は会社しかない。社員が成長し、会社で活躍してもらうためには、「ハイッ!」と良い返事ができるよう指導するとともに、自然とそうできるようモチベーションを高めなくてはいけない。そして、そのためにはまず自ら元気よく「ハイッ!」と返事をすることだな、感じた。
「凡事徹底」であり、「隗より始めよ」である。